行きつけのバーで始まった交際
彼とは、行きつけのバーで知り合いました。まだ知らない部分も多かったものの、年齢的にも「そろそろ結婚したい」と思っていた私は、プロポーズを迷わず受け入れました。
そして、彼の実家へあいさつに行くことが決まります。車で片道2時間ほどの距離。彼の母親とは一度電話で話したきりでしたが、直接会えることを楽しみにしていました。
当日、約束の時間になっても彼の車は現れません。不安になって電話をすると、「地元の友だちから連絡が来て話していた」とのこと。結局、15分遅れて彼はやって来ました。
少し嫌な予感はしましたが、私たちはそのまま彼の実家へ向かいました。
パーキングエリアでの事件
道中、パーキングエリアで飲み物を買い、車に戻ろうとすると……彼の車が、どこにも見当たりません。慌ててメッセージを送ると、返ってきたのは信じられない内容でした。
「俺はもう東京には戻らない」
「結婚も、なしで頼む」
思わず「は?」と声が出ました。彼は、「ひとりで実家に帰るから、君はタクシーで自宅に帰ってほしい」と言うのです。しかし、パーキングエリアでタクシーがつかまるはずもありません。突然の出来事に頭が真っ白になり、私はその場で立ち尽くすしかありませんでした。
方に暮れながらも、私は彼の実家へ連絡し、事情をすべて伝えました。すると彼の母親が、「本当に申し訳ありません。私が東京までお送りします」と、わざわざ迎えに来てくださったのです。そのおかげで、私は無事に自宅へ戻ることができました。
一方、ひとりで実家に帰った彼は、父親から「婚約者を置き去りにするなんて許されない。もうここには帰ってくるな」と強く叱責されたそうです。
後日、彼は反省した様子で、なぜあんな行動を取ったのかを正直に話してきました。
置き去りの理由と、冷めた決断
実はその日の朝、初恋相手の幼なじみから連絡があり、「やはり幼なじみと結婚したい」と思ってしまったのだそうです。どんな理由があっても、私を置き去りにして一方的に別れを告げる行為は、到底受け入れられませんでした。私はその後、彼と別れ、連絡もすべて断ちました。
それから数年後……。驚くことに、私は元彼の母親と今も交流があり、時々一緒に食事に行く仲になっています。その席で聞いた話によると、彼が乗り換えようとしていた幼なじみは浪費癖があり、多額の借金を抱えていたそうです。その事実を知った彼は、すぐに別れを切り出したとのことでした。
私は、結婚前に彼の本性を知ることができて、本当によかったと思っています。
さらに、彼の母親の職場には、とても誠実な独身男性がいるそうで、近々紹介してもらう予定です。人生、何が幸運につながるかわかりませんね。
--------------
婚約者の身勝手な行動の結果、彼は誰も守れず、すべてを失うことに。一方で、最悪の経験をきっかけに、人との縁と新しい可能性を手に入れられたようで何よりですね。つらい別れの先には、思いがけない幸せが待っていることもあるのかもしれません。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!