風邪だけではない違和感
ある日、学校から「体調が優れないようです」と連絡が入りました。夜勤明けで寝ていた私は飛び起き、すぐに迎えに行きました。
病院で診てもらった結果は、やはり風邪とのこと。大事には至りませんでしたが、娘の表情はどこか沈んだまま。体調のせいかもしれませんが、以前より笑顔が減っているように感じていました。
「学校で何かあったのか?」と妻に聞いても、「特に思い当たることはない」との返事。
とにかく数日ゆっくり休ませ、しっかり治してやろうと思っていた矢先のことでした。
深夜に届いた「寒い、助けて」
数日後、夜勤中の深夜に私のスマホに娘から「パパ、寒い。助けて」というメッセージが届きました。慌てて理由を聞くと、「今、外にいる。お客さんが来るから出ていなさいってママが言った。あと1時間くらい入っちゃダメだって」とのこと。
さらに続いた言葉に、私は凍りつきました。
「パパに言ったことは内緒ね。話したら一緒に暮らせなくなるって言われた」。すぐに「今から帰る。そこで待っていて」と返信し、職場に事情を説明して急いで帰宅しました。
家に着くと、玄関の外で娘が小さく身を縮めていました。震える体を抱きしめながら、手に握られていたスマホを見ると、直前まで妻とやりとりしていたメッセージが表示されていました。
「ママ、寒いよ。家に入れて」
「まだわがまま言うの? パパに知られたら大変よ」
その画面を見た瞬間、胸の奥で何かが音を立てて切れました。私は娘のスマホから「俺がどうしたんだ?」と返信しました。しばらくして返ってきたのは、動揺した様子の「え……あなた……?」という短い言葉でした。
家に入ると、状況はすぐに理解できました。妻は、私の不在中に自宅へ男性を招いていたのです。その間、娘を外に出していたという事実を、私は受け止めざるを得ませんでした。
娘を守るために選んだ決断
その後、妻と話し合いを重ねました。娘を深夜に外へ出したことについて、妻は「軽率だった」と認めました。しかし、私の中で何かが決定的に変わってしまっていました。
何度も体調を崩していた娘。笑顔が減っていた理由も、もしかすると家庭内の不安だったのかもしれません。私は、娘の安心できる環境を最優先に考えることにしました。
結果として、私たちは別々の道を歩むことになりました。私は娘とともに実家へ戻り、生活を立て直しています。会社にも事情を説明し、夜勤の回数を減らしてもらいました。
「もう夜に外に出なくていいんだよね」と言って眠りについた娘の横顔を見たとき、私は自分の選択を後悔しませんでした。
これから先、どれだけ過去の不安を和らげられるかはわかりません。それでも私は、父親として娘を守る。その覚悟だけは、もう揺らぎません。
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家庭内の問題は、当事者にしかわからない事情があるものです。しかし、子どもが不安や恐怖を感じる状況が続く場合、大人が環境を見直すことはとても重要です。もし子どもの安全が心配される状況に気付いた場合は、地域の相談窓口や児童相談所などの公的機関に相談することも選択肢の一つです。子どもの安心を最優先に、周囲の支援を活用することが大切です。
▼児童相談所全国共通ダイヤル
育児や子育てに悩んだときなどの相談窓口です。
全国共通ダイヤル「189」に電話をかけると、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄する児童相談所に電話が転送されます。子どもが虐待されているかもと思ったとき、自分の子育てがつらくて子どもにあたってしまうときなどに、専門家に相談することができます。
電話番号:189(いちはやく)
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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