30分後、リビングが!?
来てくださったのは、明るくて話しやすいベテラン風の女性スタッフさんでした。当時3歳だった娘が人見知りもせずに話しかけても、やさしく相手をしてくださり、最初は「この方なら安心してお任せできそうだ」とホッとしたのを覚えています。
作業が始まると、私は「ずっと見られているとやりづらいだろう」と思い、また、妊娠中で少し体を休めたい気持ちもあり、寝室で休ませてもらうことにしました。
「寝室で横になっていますので、何かあったら声をかけてくださいね」と伝え、リビングを任せることにしたのです。
それから30分ほど経ったころでしょうか。少し体調も落ち着いたので、様子を見ようとリビングに戻った私は、目の前の光景に言葉を失いました。
なんと私への確認もなく、収納棚やおもちゃ箱の配置がガラリと変えられていたのです。
驚いて立ち尽くしていると、スタッフさんは悪びれる様子もなく「あの~実は少し変更させていただきました。このおもちゃ、危ない位置にありましたから」と説明を始めました。さらに「赤ちゃんが生まれるなら、ここは全部片付けたほうがいいですよ」と、頼んでいないアドバイスまで続き、正直なところ、どう反応していいかわからなくなってしまいました。
もちろん、スタッフさんに悪気がないのはわかっていました。けれど、私たち家族なりの生活動線や考えがあって今の配置にしています。善意とはいえ、寝室で休んでいる間に勝手に生活空間を変えられてしまったことに、正直、素直には喜べませんでした。
その場ですぐに「配置は元に戻していただけると助かります」とお伝えしました。スタッフさんはすぐに謝ってくださいましたが、戻す作業に時間を取られてしまい、肝心の掃除が時間内に終わらず、中途半端な印象が残る結果となってしまいました。
後日、サービス会社に連絡を入れ、あった事実だけを簡潔にお伝えしました。クレームというよりも共有という形でしたが、とても丁寧に対応していただけました。
この経験があってから、次回以降は事前に「やってほしいこと」と同時に「触ってほしくないこと」を明確に伝えるようになりました。
善意であっても、心地よいと感じるポイントは人それぞれ違うのだと感じた出来事でした。最初にきちんと線引きをすることの大切さを学びましたし、妊娠中で気持ちが不安定だった時期に、無理をして飲み込まずに意思表示をしてよかったと、今は素直に思っています。
著者:原田琴音/結婚14年目のパート主婦。2児の母。可愛い猫ちゃんのお世話をしています。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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