義母が突然やって来てチクチクダメ出し…
その日は朝からバタバタしていて、最低限の家事さえ手につかない休日でした。リビングには昨夜から出しっぱなしのおもちゃが転がり、テーブルには食べかけのパンくず。私はといえば、顔を洗う暇もなく、数日着古して首元の伸びた部屋着にボサボサの髪という、まさに誰にも見せられない姿でした。
そんななか、突然インターホンが鳴りました。画面に映ったのは、完璧に身なりを整えた義母。慌てて玄関を開けると、義母は私の姿を見て、驚いたように目を丸くしました。
「あら、その格好……。もしかして、今まで寝ていたの?」
私は焦って、「あ、お義母さん! すみません、来るって知らなくて……今すぐ片付けますから、ちょっと待ってください!」と伝えました。しかし義母は「いいのよ、おじゃまするわね」とリビングに入り、散らかった床を見て表情を曇らせました。
「あらら……。こんなところにおもちゃを出しっぱなしにして。孫ちゃんが転んだら危ないわよ。少し片付けましょうか」
「すみません、あとで私がやりますから!」と制止しましたが、義母は意に介さない様子でリビングを片付け始めました。その親切心が、かえって今の私の無力さを突きつけられているようで、いたたまれない気持ちに……。
アポ無し訪問ではなかった!?
とりあえず義母にお茶を出し、リビングで一息ついてもらったとき、ようやく起きてきた夫が義母の姿を見てこう呟きました。
「あ、母さん本当に来たんだ」
その一言を聞き逃さなかった私は、夫を廊下に呼び出して小声で問い詰めました。
「ちょっと、お義母さんが来ること知ってたの!?」
「ああ、昨日電話あったよ。言うの忘れてたけど、身内なんだから別にいいだろ?」
自分はのんきに寝ていたうえに、義母が来ることの共有すら怠っていた夫にあきれ果てながら、二人でリビングに戻りました。すると、寝ぼけ眼の夫を見た義母が、あからさまに不機嫌そうな顔をしました。
「あら、あなたも今起きたの? まったく……」
「事前に行くって伝えておいたのに、夫婦そろってその様子。あなたたち、私をもてなす気はまったくないのね。わざとこういう姿を見せて、私を追い返したいのかしら。歓迎されていないようだから、もう帰るわね!」
私は「違うんです、本当に何も聞いていなくて……」と必死に追いかけ、謝罪しながら事情を説明しようとしましたが、義母は耳を貸さずに怒ったまま帰ってしまいました。
後日、改めて夫からも説明してもらい、私も電話で何度も謝りましたが、義母はしばらくの間、不機嫌なままでした。夫が連絡を一つ怠っただけで、私は「義母をわざと蔑ろにする嫁」という最悪のレッテルを貼られてしまったのです。
この一件以来、わが家では義両親を含めた家族グループLINEを作成し、連絡は必ず全員に同時に共有することにしました。夫の「言い忘れ」は、妻にとっては単なるミスでは済まされず、義実家との信頼関係に直結する死活問題です。情報を夫というフィルターに通さず、自分も当事者として直接把握できる環境を作ることで、同じような悲劇は防げるようになりました。
著者:深田優愛/30代女性。2024年生まれの息子と夫の3人暮らし。息子の保育園も始まり、NICUの看護師として働いていたが、出産を期に訪問看護師として新たな職場で時短勤務中。趣味は恋愛リアリティーショーの鑑賞とDIY。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
※AI生成画像を使用しています