「義母の家に行きたくない」夫に本音を伝えたら
私は義母からまた嫌味を言われたと、夫にぽろっと愚痴をこぼしました。夫はいつもの調子で、「お前が気を使うから、来なくてもいいって意味じゃない?」と軽く受け止めます。でも、私はわかっていました。あれは気遣いなんかではありません。
私は思い切って伝えました。もう、あなたの実家に行きたくない。義母と過ごすのは本当にきつい、と。けれど夫は、「俺だけで帰るのは嫌だ」と言うのです。そして、「母さんの口が悪いのは性分。聞き流せばいい」とも。……結局、我慢するのは私。私は「わかったよ」と答えながら、モヤモヤが残りました。
その2週間後。義母から突然、連絡がありました。「次の連休、こっちに来るって聞いたけど、家事の腕をもっと磨いておきなさいよ? あなた、使えないんだから」
さらに追い打ちをかけるように、「こんな嫁じゃ、息子が愛想を尽かしても仕方ないわね。もう愛していない嫁とは、さっさと別れればいいのに」と言うので、私は黙っていられず、夫は私のことを愛してくれているはずだ、と言い返しました。
義母「息子には他に好きな女がいる」と告げられ…
すると義母は鼻で笑いました。「そんなことないわよ。息子には他に好きな女がいるんだから」「ずっと昔に心に決めた女がいるのよ」
――え? 頭が真っ白になりました。さすがに冗談だとしても笑えません。そう伝えたのに、義母は声を荒らげます。「冗談なもんですか! あなたは2番手なの! 調子に乗るんじゃないわよ!」
今まで、どんな嫌味も“聞き流して”きました。でも、これは別です。私ははっきり告げました。もうやめてほしい、と。
義母は「事実だから仕方ない」と言い放ちます。私は最後に、半ば投げやりに「はいはい、わかりました。どうせいつもの嫌がらせでしょう? まったく悪趣味です」と言いました。そのときの私は、まだ本気では信じていなかったのです。
「ごめん」夫のひと言が、すべてを壊した―
午後、夫から電話がありました。いつもより声が震えていて、嫌な予感がしました。
「母さんが……しゃべってしまったんだって……?」
「ごめん。……ただの遊びだったんだ」
「許してくれ……」
……え? 何の話?
私は混乱して聞き返します。すると夫は、信じられない言葉を口にしました。「母さんから聞いたんだろ? 俺には……別に女がいるって」その瞬間、背筋が冷たくなりました。――嫌がらせじゃ、なかったの?
義母は日常的に意地悪を言う人で、これまでも私たちを別れさせようと、ありもしないことをでっちあげてきました。だから今回も、そうだと思っていたのです。でも、夫の反応で確信しました。今回だけは、本当なのだと。
私は「今回だけは事実なのね?」と言いました。夫は「しくじった……! 母さんに言われて焦って……!」と取り繕いますが、怒りよりも先に呆れが込み上げてきました。
“好きな女”の正体とは―そして私の決断は
夫は観念したように話し始めました。相手は幼馴染。高校時代に付き合っていたこともある女性で、同窓会で再会し、関係が始まったというのです。
夫が同窓会で朝帰りした日。「朝まで飲んでいた」と言っていましたが、実際は酔いつぶれたふりをして途中で抜け、幼馴染と朝まで一緒に過ごしていたのだといいます。さらに最悪だったのは、別れようとすると「奥さんに全部ばらす」と脅され、ずるずると関係を続けてしまったこと。
そして、義母が知っていた理由も明らかになりました。実家に帰っているとき、夫が「友だちと飲む」と嘘をつき、幼馴染と密会している現場を義母が目撃していたのです。
私は義母にも、そして夫にも裏切られたと感じました。「あなたも裏切ってたんだね。それならもう、お義母さんのお望みどおり離婚してあげる」と伝えると、夫は必死に止めてきましたが……もう無理でした。許せるはずがありません。
義母が知った“真実”―そして手のひら返し
夫は「母さんのせいで浮気がバレた! あいつ(私)の実家は表には出していないけど、実は資産家なんだぞ」と義母に話したようです。すると義母は態度を一変させ、「許してちょうだい。離婚は困る」と言い始めました。さらに夫は、「2人で土下座する」とまで言い出したのです。
夫は私のことなど愛していなかったのでしょう。お金を当てにして寄り添っていただけ。そう思った瞬間、同じ空間にいることさえ耐えられなくなり、私は荷物をまとめて家を出ました。そしてすぐに弁護士へ相談し、離婚の手続きを進めました。浮気相手にもきちんと慰謝料を請求し、速やかに決着をつけることに。
その後、夫と義母は責任を押し付け合い、関係は悪化。義母は怒りの矛先を夫の浮気相手である幼馴染の女性にも向けたため、夫は浮気相手と別れることになったと共通の知人から聞きました。
唯一よかったことは、元夫が焦って早とちりしてくれたおかげで、早く“真実”を知ることができたこと。私は今、心機一転、ひとり暮らしを満喫しています。
◇ ◇ ◇
どんな嘘も、いつかは思わぬ形で明るみに出るもの。隠し通せると思っていたことほど、関係を壊す引き金になってしまうこともあります。だからこそ、後悔のない選択をしていきたいですね。
【取材時期:2026年2月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。