夫に娘のお世話を頼んだ結果
夫は「いいよ」と快諾したので任せていたのですが、数分後にリビングから「ギャー!」という娘の悲鳴が聞こえてきました。慌てて駆けつけると、娘はひっくり返った離乳食の器を頭から被り、全身ベタベタの状態で床に転がって泣いていました。驚くことに、夫はそのすぐ横でスマホをいじりながら「あーあ、こぼしちゃったね」と他人事のように呟いているだけだったのです。私が「見ててって言ったよね?」と怒鳴ると、夫は「見てたよ。娘が器を掴んでひっくり返す瞬間も、そのまま転ぶところもしっかり見てた」と真顔で答えたのです。
彼にとって「見てて」という言葉は、危険を察知して動くことではなく、ただ視界に入れているという「鑑賞」の意味だったのです。育児を自分事として捉えず、ただの傍観者でしかない夫の姿に、戦力ゼロどころかマイナスだと感じて深い絶望感を味わいました。
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その後、夫には「見てて」という曖昧な指示は一切出さず、「娘が器を投げないように手を添えて」「椅子から落ちないように横に座って」と一から十まで細かく指示することにしました。対応コストは上がりましたが、期待して裏切られるストレスは減りました。夫に育児の戦力を期待するには、まず具体的なマニュアル化が必要なのだと痛感した出来事でした。
著者:前田美優/30代女性・ライター/三歳の娘を育てる30代のママです。在宅ワークをしながら家事と育児をこなす毎日ですが、夫との家事分担の難しさに日々頭を悩ませています。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)