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「一刻も早く赤ちゃんを…」順調な経過が一変し救急搬送。全身麻酔で挑んだ緊急出産の結末【体験談】

第2子を妊娠して35週。ここまでの経過は順調で、特別な不安を感じることもありませんでした。ところが、ある日の昼下がり、その「当たり前」が一瞬で崩れ去る出来事が起こったのです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師沢岻美奈子先生
沢岻美奈子 女性医療クリニック院長

医療法人社団 沢岻美奈子女性医療クリニック理事長。産婦人科医。 2013年神戸で婦人科クリニックを開業。女性検診や、更年期を中心としたヘルスケア領域が専門。心身の不調が特徴的な更年期の揺らぎ世代の女性を統合医療による全人的なサポートをおこなっている。
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昼寝の後に目にした、異変

昼寝から目を覚ました瞬間、違和感に気付きました。布団を見ると、そこには大きな血の染みが広がっていたのです。

 

突然の大量出血に、何が起きたのか理解できず、体が震えました。すぐに家族とともに産院へ向かうと、「常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり:赤ちゃんが生まれる前に、正常な位置にある胎盤が子宮の壁から部分的または完全に剥がれてしまう状態)の疑いがある」と告げられ、そのまま救急車で総合病院へ搬送されることになりました。

 

人生で初めての救急搬送。車内で慌ただしく準備を進める看護師さんたちの緊迫した表情を見て、ようやく「これは命に関わる事態なのだ」と実感しました。

 

止まらない展開と、救いのひと言

病院に到着すると、すでに多くの医療スタッフが待機していました。「一刻も早く赤ちゃんを出しましょう」と判断が下され、そこからは本当にあっという間でした。

 

服をハサミで切られ、全身麻酔の準備が進んでいく中、恐怖で頭が真っ白になりました。そんな中、麻酔が効く直前、助産師さんが目を見て「大丈夫ですよ。赤ちゃん、頑張ってますからね」と声をかけてくれました。その言葉が、不安の中で唯一、心を支えてくれた瞬間でした。

 

 

目覚めた先にあったもの

麻酔中は、不思議なほど穏やかな夢を見ていました。名前を呼ばれて目を覚ますと、そこには無事に生まれた赤ちゃんの姿がありました。

 

緊急の処置だったため、1人目の出産時にできた横切りの傷に加え、今回は縦にも切開がおこなわれ、おなかには「十」の字の傷痕が残りました。最初は戸惑いもありましたが、今ではこの傷が、命がけで娘を守った証だと感じています。

 

まとめ

今回の経験を通して、出産には「こうでなければならない」という形はないのだと、身をもって知りました。以前は「普通分娩ができなかった」と思い悩むこともありましたが、今はただ、母子ともに無事でいられたこと、そして命をつないでくれた医療スタッフの方々への感謝しかありません。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修:沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)

著者:安住 睦実/30代女性・会社員

イラスト:マメ美

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)

 

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