私は授かり婚。初めての妊娠に気が付いたのは、海外留学が始まって3週間目のことでした。留学は始まったばかり。正常妊娠なのだろうか? つわりで食べられるものがない……。現地に産婦人科が存在しない!? そんな私の体験談をお伝えします。
時差ボケと勘違いしていた眠気とだるさ
留学が始まって1週間ごろ、1日中眠気とだるさがあり、「疲れが出たな~」と考えていました。生理予定日から約5日目のころです。
ところが、いくら寝ても休んでも日に日に体調は悪くなり、留学2週間目のころには食欲がなくなり、常に吐き気があるような状態になっていました。生理予定日から約10日目、やっと生理が遅れていることに気付き、妊娠の可能性を考えたのです。
滞在する町には産婦人科が存在しない!
留学先のサポートスタッフに妊娠しているか確かめたいと相談すると、問題が発生。滞在先の診療所は市販の妊娠検査薬と同じ検査薬を使うだけでエコーはなく、町の総合病院は、予約しても3カ月は待つのが当たり前だと言われてしまいました。
そこで病院はあきらめ、薬局で市販の妊娠検査薬を購入。検査するとはっきりと陽性が出ました! すぐに両親とのちに夫となる彼氏に連絡をとり、体調を配慮して帰国することにしました。
つわりに耐えながらの地獄のフライト
帰国を決めたものの、待ち受けていたのは11時間の地獄のフライトでした。日本の航空会社との共同運航便を選んだため、日本の添乗員さんがいたので、つわりがあることを出発前に伝えました。
すると、「トイレから近い席」「飲み物もすぐ対応」「何かあれば何度でも呼んでOK」など、たくさんの配慮をしてくれました。食事のときや通りかかったときにも気にかけてくれて、とても心強かったことを覚えています。
帰国後、無事に病院で妊娠と胎児心拍を確認。今では、元気な1歳児です。日本のようにすぐに病院で診てもらえる環境があることは、とても幸せなことなんだと実感した体験でした。
イラスト:sawawa
著者:深沢ゆい
一児(女の子)の母。保育士資格・幼稚園教諭免許を取得。出産を機に退職。自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆中で、現在二人目妊活中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。