こんにちは。保育士の中田馨です。立って歩けるようになると、公園遊びも赤ちゃんにとっての楽しみの1つになります。自分で好きなところに行って探索活動をおこなうことで、心も体もグンと成長する公園遊び。いろいろな体験をしてほしいですね。
また、決まった時間に外に出ることで、食事や睡眠の時間も決まりやすく、生活リズムもつくりやすくなります。生後5~6カ月ごろから、短時間の公園遊びをスタートしてみましょう!
夏の公園遊びで気を付けるポイント
公園遊びの良い点は、自然を楽しめるというところ。季節によって移り替わる葉の色や風、虫の声などを五感で感じることは、赤ちゃんの刺激になります。そんな公園遊びですが、夏だからこそ気を付けることがあります。
・気温の高さ
夏の日中の公園は、とても暑いです。気温が35度を超える場合は「公園に行かない」選択をしましょう。公園に行く際は、風通しのいい服を着せることも忘れずに。
・日光の強さ
帽子をかぶり、直射日光の下で遊ぶのではなく、木陰などの日陰で遊ぶようにしましょう。
・水分補給をする
水分補給を普段よりもこまめにします。水分補給とともに休憩もします。
・短時間にする
夏の公園遊びは、長居せず短時間で切り上げます。
また、どの時期にも共通することとして、睡眠、食事がとれていて体調が良いときに公園遊びをします。外で遊ぶことは楽しく大切なことですが、「いつもと違うかも?」と少しでも感じるのであれば、中止する勇気を持ちましょう。
時間帯はいつがいい? どれくらいの時間遊べる?
夏の公園で遊ぶなら、涼しい時間帯が良いでしょう。朝の早い時間は8時~10時まで。もしくは17時以降になってから。ママが外に出て、涼しさを感じる時間帯にしましょう。公園で遊ぶ時間は30分前後を目安にします。
日によっては、朝も夕方も暑い日もあるでしょう。公園遊びは毎日絶対しなければいけないことではありません。そんなときには、室内遊びに切り替えましょう。
小学生がいるときに気を付けること
普段の平日の朝、公園で遊んでいるのは乳幼児の親子が多いですが、特に夏休みは小学生や中学生も公園で遊んでいることがあります。だからこそ、どこの公園に行って何をするかを決めておきましょう。ボール遊びをしていたり、人数が多かったりした場合は、別の公園に行くと判断するのも良いと思います。
以前、保育所の子どもを連れて公園へ遊びに行きました。小・中学生が広場で遊んでいたので、その日は広場での遊びはやめて、砂場で砂遊びをしていました。すると、自転車に乗った中学生らしき男の子が砂場の近くを走り、ハンドルミスをして転び、砂場のそばまで滑ってきて、危うくぶつりそうになり、ヒヤッとした経験があります。
もちろん、小・中学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんがじょうずにかかわって遊んでくれることもあります。異年齢の子どもと一緒に遊ぶ経験はとても良いことです。「小学生がいたら公園遊びはダメ」というわけではありません。
0~1歳児の公園での遊び方
赤ちゃんの場合、公園で遊ぶと言っても、まだ歩くのもおぼつかないので、ひとりで遊具を使えるわけではありません。歩く前の子はベンチに一緒に座って、公園で遊ぶ子どもたちの様子を一緒に眺めるだけでも刺激になります。また、できそうなら、ママと一緒に遊べる滑り台やブランコなどにもチャレンジしてみましょう。なんでも口に入れる時期は、砂遊びは控えます。
1歳を過ぎて歩き始めると、探索を楽しみ始めます。アリやセミなど身近な昆虫を見つけたり、砂遊びをしたり、ボールで遊んだり。体を動かす遊びも取り入れます。
公園遊びは、室内遊びと違い気分も変わります。同年齢、異年齢の友だちとふれあう経験も良い刺激になります。公園遊びをママも一緒に楽しんでリフレッシュの時間にしてくださいね!