客によって態度を変える店長に、苦言を呈したのは社員の宮田さんでした。高卒で入社2年目の彼女は、店長にいつも振り回されていました。ある日、店長から急に代われと言われ休み予定だった宮田さんが出勤。その日は団体客以外にも多くの来客があり、目まぐるしい忙しさになりました。
常にバタバタして張り詰めた空気の中で、声を上げたのは……。
お金が…足りない!?
















自分も大変なはずなのに、頼らせてくれる先輩の田中さん。
スタッフをこまめに気にかけてくれる宮田さん。
2人のおかげで、あの店長の下でも辞めずに2カ月、生活費を稼ぐためにほぼ毎日出勤していました。
その日は、それまで経験したことがないほど暴力的な忙しさでした。
なんとかすべてのお客さんが退店し、閉店作業に入ったときのこと。
「あれ? えっ、あれ……?」
「どうしたんですか?」
「お金が、4万円、足りてないみたいなの……」
「ウソでしょ」「なんで4万円も」「4万円も不足なんておかしいって」
みんなが口々に騒いでいたけれど、心の中で不安に思っていることは同じで、ただ一つだけ。この失敗があのパワハラ店長に知られたら、どんな仕打ちを受けることになるかわからない!
すると、「あれ? それって店長が持ち出しているのとは別の分ですか?」
「え、何それ?」
えっ? 宮田さん知らないんですか!?
「今日みんなでバタバタしているとき、店長が裏口からスタッフルームに来たんですよ。それで、『明日の出勤で返すからいいだろ』って金庫からお金を抜いていったんです」
「宮田さんと店長で話がついていると思って、特に報告はしませんでした」
店長が平然と金庫からお金を抜いていくという、職場の根幹が崩れるような異常事態。言いようのない不安と恐怖が、その場にいた全員を包み込んでいました。
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売上金の不足は、店長によるあまりに無責任な持ち出しが原因でした。金庫の現金を「明日返すから」と私物化する行為は、チェーン店の責任者としてあってはならない背任行為といえます。
真面目に働くスタッフが、店長の勝手な行動で「不足金」の恐怖におびえなければならない環境は異常です。こうした事態では、現場のスタッフだけで抱え込まず、本部や外部機関などの第三者へ相談し、自身の身を守るための毅然とした対応が必要なのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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