感謝してほしいって…何!?
いつの日からか、強くタイパを重視するようになった夫。ユウリさんの行動に文句を言うのも、アドバイスのつもりのようです。ユウリさんが言葉を選びながら自分のペースでやると言っても、「何言ってんの!? 家事も普段の行動も全部タイパが悪いんだよ!」と夫は声を荒らげて反論する始末。夫の言葉を聞いて、ユウリさんは『そう言うなら、せめて家事は手伝って……』と、思わず心の中でそうつぶやきます。
しかし、夫がそんな様子に気づくはずもなく、今度は娘に「ごはんをすぐに作れないのは、ママがいけないの」と言い出しました。「えっ、ママが悪いの?」と娘が驚くと、涼しい顔で「うん。そうだよ」と答える夫。ユウリさんは「変なこと言わないでよ……」と夫に抗議しますが、夫は何が悪いのか理解できていないようでした。
「ママ、かわいそう……」
夫がその場を離れたあと、そう言って暗い表情になった娘を見たユウリさんは、『幼い娘にこんな顔をさせて、夫はなにも思わないの?』と夫に対しての違和感が大きくなっていました。










「いつもより10分も早かったな!」
娘の寝かしつけまでタイパ重視の夫。
『いつも時間のことを気にされるのは息が詰まる……』
そう思ったユウリさんは、娘にまでタイパ重視の考えを押し付けないでほしいと夫にやんわり伝えたのですが……。
「なんで? 間違ったこと言ってないし、レイナの将来のためにもなる」
夫はユウリさんの気持ちを理解しようともせず「むしろ、俺に感謝してほしい」とまで言い出しました。そして、結論の出ない話をしているのも時間がもったいないと吐き捨てて、その場から去って行ったのです。
ひとり残されたユウリさんは、話し合いをすることも叶わず、やりきれない気持ちを抱えるしかないのでした。
◇ ◇ ◇
家庭内で常に効率を求められて時間を気にされると、息が詰まってしまうのは当然ですよね。それに、娘を守ろうと勇気を出して夫に自分の気持ちを伝えたのにもかかわらず、時間がもったいないからと話を打ち切られてしまったユウリさんの悔しさややるせなさは、計り知れません……。
つらいときやどうしようもなくなったときは、ひとりで抱え込まず、誰かに相談して客観的な意見を求めるのも手です。自分では思いつかなかった解決方法が見つかるきっかけになるかもしれません。
愛川なつみ