娘を巻き込まないで!
タイパ重視の夫から、映画を見ている間に「パパッと昼メシでも作っといてよ!」と言われたユウリさん。夫の言葉どおり支度にとりかかると、そこに娘・レイナちゃんがやってきました。
「ごはん早く作るの大変なのにね」
「いつも怒られてママかわいそう……」
娘から思いもよらない言葉をかけられたユウリさんは、驚きつつも感謝の気持ちを伝えました。
しかし、夫はそれが気に入れなかったようで……。
「ごはん作るの大変だから、魔法みたいにパパッとはできないんだよ」という娘の言葉に、「パパは、ママのいちいち時間がかかりすぎるところが嫌い。無駄がないように動ける方法を教えてあげている」と返していました。ユウリさんは、『なにそれ……』と絶句してしまいます。












夫の思いを知ったユウリさんは「言いにくいんだけど……」と前置きをしたうえで「私は私のペースでやってきたし、それで問題なくできている」と伝えました。すると、間髪を入れずに夫「何言ってんの!? 家事も普段の行動も全部タイパが悪いんだよ!」と声を荒らげたのです。
『そう言うなら、せめて家事は手伝って……』
ユウリさんが心の中でそうつぶやいていると、夫は娘に向かってこう言ったのです。
「ごはんをすぐに作れないのは、ママがいけないの」
夫の言葉に「えっ、ママが悪いの?」と、娘は驚きを隠せない様子。夫は涼しい顔で「うん。そうだよ」と言うので、ユウリさんは慌てて「変なこと言わないでよ……」と夫に抗議しますが、夫は何が悪いのか理解できていないようでした。
「でも……ママかわいそう」
夫がいなくなってから、そう言ってくれた娘に対して、ユウリさんは「レイナはやさしいね、大好き!」と言うのが精いっぱい。
悲しそうな表情を浮かべる娘を見ていたら『幼い娘にこんな顔をさせて、夫はなにも思わないの?』と夫に対しての違和感が大きくなっていくのでした。
◇ ◇ ◇
夫は、ユウリさんの家事や普段の行動が非効率的に思えて、不満を募らせていたようです。しかし、このいざこざはあくまでも夫婦間の問題なので、娘のレイナちゃんに「ママが悪い」と思わせるようなことを言うのはやめてほしいですね。
家庭の中で使われる言葉、そして態度は、思っている以上に家族に影響を与えます。特に子どもは、親の言葉や態度に敏感です。「ごはんをすぐに作れないのはママがいけない」という夫の言葉でレイナちゃんが悲しそうな表情を浮かべていることからも、よくわかりますよね……。
家庭は、誰かを責めたり非難する場ではなく、安心して過ごせる場所であってほしいものです。忙しい毎日の中でも、相手を思いやる気持ちを大切にしていきたいですね。
愛川なつみ