わが家の次女は、普通のハイハイをしませんでした。その代わり、手のひらとひざを使って、立てひざのような格好で前に進みます。手で体を引っ張るようにして進む、この不思議なスタイル。寝返りやおすわりは普通にしていたのに……と、私は心配でした。
しばらく見守っていたけれど
上の子はおむつのCMなどで見るような「ごく普通のハイハイ」をしていたので、そのうち次女も普通のハイハイをするようになると、最初は深く考えずに見守っていました。
ところが、何週間か経ってもまったく変化はなく、むしろ手で体を引っ張る力が強くなったのか、不思議な進み方がだんだん上達してスピードアップ。このままでいいの? とだんだん不安になっていきました。
夫の実家に帰省したときに……
不安な気持ちが強くなってきたころ、夫の実家に帰省する機会がありました。「義父母に何か言われるのでは? 心配をかけてしまうかも……」と少しドキドキしましたが、義母はひと目見て「あら、次女ちゃんは『座りばい』なのね」とひと言。
「こんな変なハイハイをするのはうちの子だけかも」と私は思っていましたが、どうやら「座りばい」という名前があるくらい、時々見られるタイプのようです。
その後の発達に影響する?
「座りばい」という単語を知った私は、早速インターネットで調べたところ、今度は別の不安が襲ってきました。「座りばい」をする赤ちゃんは「シャフリングベビー」とも呼ばれ、その後の発達が遅れるだとか、自閉症や発達障害と関連があるという情報も出てきたのです。
健診の機会にかかりつけ医に相談してみたところ、ハイハイ以外に気になる点はなく、問題ないとのこと。結局、1歳を少し過ぎたころには普通に歩くようになりました。
今では「座りばい」をしていた次女も幼稚園生。その後の発育発達はごくごく普通で人並みに成長し、今では心配していたことを思い出すこともほとんどなくなりました。今となってみれば、「座りばい」をする姿が少し懐かしいような気もします。
著者:奥田美紀
二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。