「散らかってるから」「壁が薄くて会話が丸聞こえだから」というのが彼の言い分でした。
あまりにも拒むので浮気を疑いましたが、彼が「本当に何もない部屋だけど」と根負けして、一度だけ短時間招いてくれたことがあります。
部屋は生活感がなく、物がほとんどありませんでした。今思えば、私を呼ぶために徹底的に荷物を隠していたのでしょう……。
衝撃の返信
「もっと一緒にいたい。結婚しよう」
そんな彼から、ある夜、プロポーズを受けました。彼の言葉に、私は舞い上がりました。さらに彼は「君ならいいママになりそう」「子どもは好き?」と将来の話を熱心にしてきたのです。私はそれを、温かい家庭を築きたいという彼の願望だと思い込み、幸せな気持ちで快諾しました。
プロポーズから1週間後、私は具体的な入籍日や両家の顔合わせについて相談しようと、彼にメッセージを送りました。
「入籍いつにしようか?」
「両家のあいさつもしないとね!」
ウキウキしながら送信した直後、彼から信じられない返信が届きました。
「ママ?」
「え?」
一瞬、目を疑いました。彼は私のことを下の名前で呼ぶし、彼からは婚歴もない独身だと聞いています。もちろん幼い子どももいないはずです。「間違いだよね?」と送ると、相手は「ルナだよ」「ルナのママでしょ?」と返ってきました。
やり取りを続けるうちに、相手はまだ小学校低学年くらいの女の子で、彼と一緒に暮らしていること、そして私の登録名がなぜか「ママ」になっていることが判明したのです。
「パパは今、何してるの?」と聞くと「おふろだよ」とのこと。私は震える手で、「パパに連絡してって伝えてくれる?」と送り、会話を終えました。
崩れ去った嘘
その後、入浴から戻ったであろう彼から慌てた様子で連絡が入りました。「あれは親戚の子!」「両親が離婚して預かっているだけで、俺の子じゃない」と必死に弁解しましたが、女の子が「パパ」と呼んでいたのです。私は彼の言葉を簡単には信じられませんでした。
不信感を抱いた私は、結婚を焦る気持ちを抑え、友人や調査機関の協力も得て彼の身辺を徹底的に調べることにしました。すると、ボロボロと信じがたい事実が出てきたのです。
彼には認知している隠し子がいること、しかもその子と現在同居していること。さらに、私以外にも複数の女性と関係を持っていたことがわかりました。
証拠を固めた私は、彼と直接会って話をすることに。彼はまだ「親戚の子だ」としらを切り、私を疑り深いと責めてきます。「どうしたら信じてくれるんだ」と開き直る彼に、私は冷徹に告げました。
「だったら、戸籍見せてもらえる?」
そのひと言で、彼は凍り付きました。観念したのか、ようやく真実を語り始めた彼。元交際相手が産んだ子どもを認知していたこと、母親が育児に疲れて子どもを置いて行ってしまったこと。そして、私と結婚したかった理由は「子どもの母親役として適任だと思ったから」とのこと。
「君ならいいママになる」という言葉は、愛情ではなく、単なる「育児要員」「家政婦代わり」としての評価に過ぎなかったのです。
婚約は破棄で!
「隠して結婚して、実は子どもいましたってほうが腹立つわ。今、わかってよかった。婚約は破棄で」
私がそう告げると、彼は「もう浮気も隠し事もしない」と泣きながらすがってきましたが、調査で彼が他の女性とも会っていることは明白でした。
その後、彼からの連絡をすべて遮断し、私は引っ越しました。彼のご両親にも事実を伝えて協力してもらい、慰謝料を請求し、合意のうえで支払いを受けました。
彼の元にいたお子さんは、彼の実家が引き取り、ご両親が面倒を見ているそうです。彼は両親から激怒され、これまで支払っていなかった養育費も含めて責任を取らされていると聞きました。
一方の私は、今はまだ傷は癒えていませんが、心が落ち着いたら信頼できるパートナーを探したいと思います。今度こそ、温かい未来を約束できるすてきな相手と幸せになるつもりです。
◇ ◇ ◇
結婚という人生の節目において、相手の誠実さを見極めることの難しさと重要性を痛感させられますね。「信じたい」という気持ちにつけこむような嘘は、決して許されるものではありません。もしパートナーの言動に違和感を抱いたときは、見て見ぬふりをせず、納得がいくまで事実を確認する勇気を持ちたいですね。
【取材時期:2026年2月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。