お客様気分な母親はまるで…
夫は3兄弟の真ん中っ子です。兄弟全員が結婚しており、義兄の妻Aさんは、私を妹のようにかわいがってくれます。しかし、4年前に結婚した義弟の妻Bさんは、何事も人任せな性格で、私もAさんも少し困っていました。
あるとき、法要のため、義実家に親戚一同が集まったときのことです。義実家では、義母の手伝いで私もAさんも大忙しになります。10人以上の食事の用意から子どものお世話、片づけまで、座る暇もありません。
そんな中、Bさんは「自分は客として来ている」という態度を崩さず、手伝いをする気が一切ない様子。それどころか出されていたあたたかいお茶を差し出し「あのー、私、緑茶苦手だって言いましたよね?」と言い「ミルクティーがいいです」と注文までつける始末です。争いが苦手なBさんの夫である義弟も、控えめな性格の義母も、そんな横柄なBさんに何も言えないようでした。私やAさんは何度か手伝ってほしい旨を伝えるも「私、家事とか苦手なんで~。〇〇さん(義弟)も苦手なら仕方ないって言ってるし~」と言い、スマホを眺めるだけ。親戚一同もすっかり諦めモードで、もう誰も何も言わなくなってしまいました。
そんなBさんは3歳になる娘の教育には熱心で、赤ちゃんのときから「やさしい子に育ってほしい」「世の中の役に立てる子になってほしい」と話していました。そして、物心がついてきためいっ子は、この日初めて、Bさんの横柄な態度を不思議に思ったよう。突然「ママはなんで何もしないの? ママは女王様なの? みんなよりえらいの? この前絵本に出てきた怖い女王様みたい」と笑いながら何気なく言い放ったのです。その言葉に周りの空気は凍りつきます。
Bさんの顔は一変。少し焦りながらも「ママはいつも忙しいから、ここでゆっくりしているのよ」と弁明しました。しかし、めいっ子は「え~? でもママ、いつもみんなでお片づけしないと人に嫌われちゃうよって言ってるじゃない」「ママみんなに嫌われちゃうよ?」と容赦のない切り返し。Bさんの顔がどんどん赤くなり、黙り込んでしまいました。
その様子を見ためいっ子は「も~、ママがしないなら私がしてあげる!」と言い、いそいそと皿を運ぼうとします。まるで親子関係が逆転しているかのよう。さすがに恥ずかしくなったのか、Bさんもおもむろに立ち上がり、ようやく「お義母さん、この皿洗えばいいですか」と手伝い始めたのでした。私とAさんは顔を見合わせて思わずくすっと笑ってしまいました。
義実家で自分の家のように過ごすBさんでしたが、自分の娘のひと言は心に響いたようです。義母や夫によると、その日以降、Bさんは義実家での横柄な態度がかなり改善され、積極的に手伝いをするようになったのだとか。
Bさんの態度を見て「間違っている」「自分にいつも言っていることと違う」と気づいてくれためいっ子は、とても頼もしいなと思いました。しかし親として、子どもに指摘される前に、自分の態度を振り返り、改めてほしかったなとも思います。子どもたちに見せる姿として恥ずかしくないか、自分自身の態度も今一度よく考えようと思った出来事でした。
著者:中野さやか/30代・会社員。夫と3歳の長女、1歳の長男の4人家族。英語の実務翻訳家を目指して、日々スキルアップに励んでいる。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)