離婚時に交わした約束
離婚にあたり、私はA子とB美の将来について話し合いました。
A子は「離婚後はB美も私と暮らすと言っている。『ママが心配だから一緒に行く』って」と話しました。私も娘から同じような言葉を聞いていました。
正直に言えば、娘と離れて暮らすことはつらい決断でした。しかし「パパは大丈夫でしょ」と気づかう娘の言葉を受け止め、私は定期的に会うことを約束しました。
養育費については、娘の生活水準をできる限り維持できるよう、双方で合意の上で金額を取り決めました。私にとっては決して軽い負担ではありませんでしたが、それも父親としての責任だと思っていました。
深夜に届いた1本のメッセージ
それから半年ほどたったある夜、B美から突然メッセージが届きました。
「ママが帰ってこない」
「どうしよう、パパ」
胸がざわつきました。すぐに電話をかけ、私は急いで娘のもとへ向かうと……。部屋は暗く、生活感はあるものの、どこか落ち着かない空気が漂っていました。B美は不安そうな顔でこう言いました。
「最近、ママは夜になると出かけることが多くて……。忙しいって言ってたけど、電気や水が止まりそうになったこともあったの」
私は状況をすぐには理解できませんでした。養育費は滞りなく支払っていましたし、住居についても当面の心配はないと聞いていたからです。
娘の様子を見て、私は強い危機感を覚えました。
娘を守るための話し合い
後日、私はA子と改めて話し合いの場を持ちました。感情的にならないよう努めながら、まずは娘の生活状況について確認しました。話を聞くと、A子は勤務時間が不規則な仕事に就いており、収入面の不安から夜の時間帯にも働くことが増えていたそうです。頼れる身内も近くにおらず、結果としてB美がひとりで過ごす時間が多くなってしまっていたとのことでした。
A子自身も「ここまで負担が大きくなるとは思っていなかった」と話し、生活の立て直しに追われる中で、娘の心細さに十分気付けていなかった様子でした。事情は理解できる部分もありましたが、B美が強い不安を抱えていたのは事実です。
私たちは改めて娘の生活環境について冷静に協議しました。B美の意思も丁寧に確認した上で、当面は私のもとで生活するほうが安心できるだろうという結論に至りました。
現在、B美は私と暮らしています。最初は環境の変化に戸惑いもありましたが、少しずつ笑顔が戻ってきました。
母親との関係を無理に断つのではなく、将来B美自身がどう向き合うかを尊重したいと考えています。ただ、今は何よりも「安心して眠れる場所」を守ることが最優先です。
離婚は終わりではなく、親としての責任の形が変わるだけなのだと実感しました。これからは、娘の心の安定を第一に、静かに支えていきたいと思っています。
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離婚後も養育費や生活環境の問題は続くことがあります。感情的な対立ではなく、「子どもの安心を最優先にする」という姿勢が、結果的に状況を好転させたのではないでしょうか。親の事情よりも、まずは子どもの心の安定。その大切さを改めて感じさせられますね。
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※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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