「謎の黒い塊」をよーく見てみたら…
部屋に着き、廊下に足を踏み出した瞬間、足元に違和感を覚えました。靴下越しでもわかるほど床がザラザラだったのです。ただ、このときの私は「掃除が行き届いていないのかも。男性のひとり暮らしだし、まあ、こんなものか」とそこまで重く受け止めていませんでした。
そして、リビングで久しぶりの再会を改めて噛みしめていたときです。リビングの端に「謎の黒い塊」があるのが目に入りました。少し気になったものの、彼との再会がうれしい気持ちが勝っており、彼と話しているうちに、その黒い塊のことは頭の中から消えてしまいました。
その後、夕食を食べに出かけ、再び彼の部屋へ。先にお風呂を使わせてもらうことになり、脱衣所で着替えやタオルの準備をしていたとき、脱衣所の隅にも、リビングで見たような「謎の黒い塊」があることに気づきました。
「なんだろう?」と思い、近づいてよく見てみると……それは、髪の毛やチリチリの短い毛、ホコリなどが絡まって集合体となったもの! 床の掃き掃除をして、隅にまとめたのがそのまま置かれている状態だったのかなと思います。一瞬、うわぁと思ったものの、彼に言うこともできず、このときは見なかったことにしてお風呂へ。
ただ、その後しばらく彼の家に滞在することになり、彼が留守にしている間に部屋中を徹底的に掃除することに。あの毛の塊たちももちろんゴミ箱へ。ザラザラの床もきれいに拭き上げました。見違えるほどきれいになったと思ったのですが、彼はそのことにまったく気づきませんでした。
このことで、彼との「掃除に対する価値観の違い」を強く実感することとなりました。さらにそこから、彼とは掃除だけでなく、生活におけるさまざまな場面で価値観の違いを感じるように。関係に亀裂が入ることも多くなり、そのたびに修復を試みてなんとか恋人関係を続けていましたが、結果的に交際1年ほどで別れることとなりました。
当時は彼が初めての恋人だったこともあり、交際するってこんなものなのかなと思っていたところもありました。ただ、生活の感覚は積み重なっていくもの。見て見ぬふりをしても、いずれ向き合うことになるのだと感じた出来事でした。
著者:あんこ/20代女性・第1子妊娠中の主婦。趣味はYouTube鑑賞とネットサーフィン。
イラスト:にしこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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