こんにちは、保育士の中田馨です。体を清潔にする習慣の一つに「手洗い」があります。 そもそも「手洗いっていつから取り入れるの?」とママから質問がされることもあります。
今回は、手洗いを始める時期と楽しく手洗いを取り入れるコツを話します。
「きれいで気持ちいい」を毎日の習慣にする
きれいにして「気持ちいい」「スッキリした」という気持ちは、毎日繰り返すことで身についていくものです。 毎日続けていると次第に「気持ちいい」「スッキリした」という気持ちが育ちます。
習慣にすることで、トイレのあと、食事の前後は手を洗うということが分かってきます。少し手間に感じることもあるかもしれませんが、楽しい雰囲気の中で声かけをしながら進めてみましょう。
0歳の手洗いの方法
0歳児の時は、なんでも手で触って舐める時期。低月齢のころは口の中に手を入れてヨダレでベトベトになります。よだれで手が汚れるときは「手をきれいにしようね」と、濡れたガーゼでこまめに拭いて「スッキリしたね」と気持ちを代弁してあげましょう。
高月齢になると離乳食を手づかみ食べするので、よだれ以外で手がベタベタになることも増えてきます。離乳食が始まると、食前食後の生活の節目も手を拭くことを取り入れます。
よつばいやつかまり立ちができるころになったら、ママが抱きかかえて手を洗えるようになってきます。0歳児のときのポイントは、手を拭くときも手を洗うときも、遊びのひとつとして楽しく取り入れることです。
1歳の手洗いの方法
1歳になると、1人で立てたり歩けるようになります。外出先でも歩くようになり、公園などに遊びに行く機会も増えるので、気づくと手が汚れていることもあります。
しかし、まだ一人では洗うことができませんので、ママと一緒に手洗いをします。このとき、ママも一緒に石鹸をつけて手を洗いましょう。「手のひら~」「手の甲~」と言うようにママが見本になり、子どもはまねっこをしながら楽しく手洗いを取り入れます。踏み台があると洗面台に立たせることができるのでラクチンです。
1歳の手洗いのポイントは、生活の変わり目にママと一緒に手洗いすることを取り入れることです。
2歳の手洗いの方法
2歳になると「自分でしたい!」という気持ちが芽生えてきます。といってもまだまだ一人でしっかり洗えるわけではありません。でも「自分で手を洗いたい!」という気持ちが強いということは「手を洗う」習慣が身についてきているということです。この時期に「正しい手の洗い方」を少しずつ教えていきましょう。
子どもの「やりたい!」という気持ちを大切にしながら、ママはさりげなくサポートをしてくださいね。また、なぜ手を洗うのかの意味を少しずつ伝えていきます。手洗いの絵本を読んだりしてもいいですね。
2歳の手洗いのポイントは、自分でできるように、ママはサポートすることです。
手洗いはまずは「カンタンな習慣」からスタートします。手洗いをしたがる時期、嫌がる時期など、その時々によって子どもの反応はさまざまだと思います。「絶対に習慣にしなくては!」と頑張りすぎず、嫌がるときは「じゃあ、今日はタオルで拭くよ」など、その時その時で切り替えてみましょう。