いよいよ妊娠10ヶ月。もうすぐ赤ちゃんに会える!!という期待が膨らみますね。それと同時に、陣痛ってどのくらい痛いんだろう? ちゃんと産むことができるかしら?? 出産への不安も出てくると思います。少しでも心配事は取り除いて、出産に臨めるよう、今回は出産に向けての心構えについてお話しします。
Q.出産前の不安を楽にする方法はありますか?
妊娠37週です。臨月に入り、出産に恐怖を感じるようになってきて毎日不安です。陣痛は痛いのだろうか、自分は本当に産めるのだろうか、などとぐるぐる考えてしまいます。不安にとらわれず、リラックスできる方法はありますか?
A.必要な知識を蓄え、気持ちに余裕を持って出産に臨みましょう。
出産のことを過剰に心配するより出産のしくみを理解して不安を取り除きましょう。母親学級で学んだ分娩のステップを復習し、頭の中でシミュレーションしてみたり、マタニティ雑誌やビデオを見て出産のイメージをつかんだり、助産師さんや先輩のお母さんたちに気になることを質問してみるといいでしょう。 出産への知識を深めておけば、精神的な余裕が生まれます。たとえば、「陣痛」にはどのような意味があるのかを考えてみましょう。子宮は赤ちゃんを子宮の外に押し出すために収縮します。子宮が収縮し赤ちゃんが子宮口に向けて下がってくると、子宮口は押し広げられます。このとき、周囲の神経が圧迫されて痛みが生じるのが「陣痛」なのです。 出産はお母さんと赤ちゃんとの初めての協同作業です。つらいのはお母さんだけではありません。赤ちゃんもつらい中、「早くお母さんに会いたい!」と頑張っています。痛みには必ず終わりがあり、その先では「わが子」という大切なたからものに出会えるのです。 出産時には、助産師さんが誘導してくれますので、自然なお産の流れに任せていきましょう。緊張しすぎると出産の進行が遅くなってしまいます。必要な知識を蓄え、気持ちに余裕を持って出産に臨みましょう。(回答/天神尚子先生)
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