どうして?私だけ食事が別盛り…
私が嫁いだ義実家は、私の地元とは食文化が少し違いました。初めて伺った日に出されたお赤飯は甘く、茶わん蒸しもふんわり甘い味つけ。驚きはしましたが、「地域が違えば料理の味も違うんだな」と新鮮な気持ちで食卓につきました。
ところが、その日から何度か義実家に行くたび、私だけ別のお皿に盛り付けられることがありました。義母から「◯◯ちゃんはこっちね」と出されたお赤飯や茶わん蒸しを見ると、なぜか全体的に色が薄いのです。
そのころの私は、その理由も聞けず、「私だけ違うなんて……嫌われているのかな」「どうして別なんだろう」と心の中でひっそりと落ち込んでいました。
そんなある日、思い切って義母に理由を尋ねようとしたら、先に義母のほうから話してくれました。
「◯◯ちゃん、甘いお赤飯と茶わん蒸し、苦手でしょ? 無理して食べさせたらかわいそうだと思って、薄味にしていたのよ。もし気を悪くしていたらごめんね」
その言葉に、胸の中のモヤモヤがすっと消えました。ずっと「差別されているのでは」と思っていたあの別盛りは、実は私のための気遣いだったのです。私は思わず「ありがとうございます」と頭を下げました。ちなみに……私は今も甘いお赤飯と茶わん蒸しはどうしても食べられません。
今回の出来事で、言葉にしなければ伝わらないことがあると実感しました。自分では「嫌われている」と思い込んでいたことも、実は相手のやさしさだったりするものです。
義実家の味つけに私が戸惑っていることを感じ取り、少しでも食べやすいようにと配慮してくれた義母。そして、その配慮に気づかなかった私をもやさしく受け止めてくれる心遣いに、今では心から感謝しています。思い込みで判断せず、相手の気持ちにしっかりと目を向ける大切さを学んだ出来事でした。
著者:御法川 元子/30代女性。2015年生まれの女の子の母。子どもが生後4カ月のころから企業の広報担当として働いているワーキングマザー。パニック障害を患いながらも明るい性格で元気に毎日過ごしている。波瀾万丈な人生だが、明るく楽しくをモットーに! 趣味は音楽鑑賞・カラオケ。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
※AI生成画像を使用しています