「隠しても無駄よ」義母の探偵発言にゾッ
電話口の義母は開口一番、「今どこにいるの? ずいぶん遅いんじゃない?」と責めるような口調。私は「家を出るときにもお話ししましたが……百貨店は遠いので時間がかかるんです」と説明しました。
けれど義母は納得せず、「本当に百貨店に行っているのかしら? 私は違うと思うのよねぇ」と含み笑いをします。さらに「隠し事してるわよね? 私という探偵からは逃れられないのよ」と、謎の“探偵設定”まで持ち出してきました。
そして、「あなた妊娠してるでしょ?」と言われ、思わず息が止まりました。まだ安定期に入る前で、夫とふたり慎重に過ごしていた時期。いずれ落ち着いたら報告しよう――そう思っていた矢先でした。
私が言葉を失うと、義母は勝ち誇ったように「図星ね? もう隠しても無駄よ」と言ってきて……。義母はどうやら“におい”で妊娠がわかると言うのです。話を聞いても、それが本当なのかはわかりませんでしたが。
妊娠後にエスカレート…義母の家事命令
私の妊娠がわかってから、義母の要求はさらにエスカレートしました。ある日、義母から「帰るまでに物置の掃除を終わらせて。あと2時間で帰るから」と電話が入ったのです。
私はその日すでに、玄関・トイレ・浴室の掃除、全室の掃除機がけ、洗濯まで済ませていました。「2時間で物置まで片付けるのは無理です。私は妊婦ですし……」と訴えても、義母は「妊婦だからって言い訳? 甘ったれ」と一蹴。
そして、「おなかの子が男の子だったら少しは休んでもいいわよ。でも私の時代は妊婦でも動いていたわよ」と続けます。最後に「口答えするな!」と怒鳴られたときは、恐怖すら感じました。
「もう妊婦じゃありません」私が告げた言葉
義母の言動に恐怖を覚えた私は、おなかの子に何かあってからでは遅いと思い、簡単な荷物だけ持って家を出ました。
当然、義母からは鬼のように連絡が来ました。「家事が溜まっている」「帰ってきてやりなさい」「妊婦だからって甘えるな」――まるで私が家政婦で、戻るのが義務であるかのような言い方です。
何度目かの電話を受けたとき、私は静かに、でもはっきりと告げました。「私は帰りません。そして……もう妊婦じゃなくなりました」
義母の「配慮」という言い訳…私たちの決断
義母は「えっ? どういう意味?」と取り乱しました。「運動したほうがいいと思って」「健康な子を産むための配慮だった」と言い訳していましたが、私はもう聞く耳を持てませんでした。
実は、「妊婦じゃなくなりました」という言葉は、おなかの子に何かあったという意味ではありません。予定日より少し早く出産し、“もう妊婦ではない”という意味でした。ただ、義母には出産したことを正直に伝えたくないと思い、あえて「妊婦じゃなくなりました」とだけ伝えたのです。
妊娠中、同居していた家を出た私は、両親に事情を話して実家へ戻り、そこで出産しました。夫にもすべてを話すと、彼は涙ながらに謝ってくれました。
その後も義母は「一度会って謝りたい」「親戚から聞いたけど、生まれたんでしょ。孫の顔を見たい……」と連絡をしてきましたが、私たちは会わないこと、話し合いもしないことを決めていました。
実家からそのまま新居へ引っ越し、義母の連絡先はブロック。夫も義母との連絡を断ち、私たちは新しい生活を始めました。義母が今どのように過ごしているのか、詳しくはわかりません。これからも私たちは、自分たち家族の幸せを第一に、穏やかに暮らしていきたいと思っています。
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妊娠中は心身ともに不安定になりやすい時期。身近な人の心ない言動や過度な干渉は、大きなストレスにつながります。ひとりで抱え込まず、パートナーや信頼できる家族・専門機関に相談しながら、自分と赤ちゃんを守る選択をしていきたいですね。
【取材時期:2026年2月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています