趣味は略奪!?
退職が迫ってきたある日、女性の後輩が私の部署に配属されてきました。彼女の指導係に選ばれたのは、よりによってA男。初対面から後輩は「えっ……カッコイイ♡」と色目を使い、A男は「いやぁ、そんなぁ」と照れ笑いするだけ。
私と仲の良い同期が「A男さんは結婚するの!」とくぎを刺しましたが、後輩は「ふぅ~ん……そっかぁ」と意味深に笑ったのです。その笑いに、私は言いようのない不安を覚えました。
案の定、後輩は勤務中にA男に近づき、軽いボディタッチを繰り返すように。A男は「ごめん。俺にその気はないから」と言いながらも、きっぱり線を引こうとはしません。彼を責めるようになり、私たちの間には次第に険悪な空気が流れていきました。
追い打ちをかけたのは、後輩の言葉でした。「私、イケメン彼氏を略奪するのが好きなんですよね」と宣言されたのです。「悪趣味ですね」と冷たく言い返したものの、私の不安は募るばかりでした。
疑念が深まっていき…
後日、不安は的中しました。同期から「昨日、2人が道端でほっぺたをつつき合っているのを見ちゃった」と衝撃のリークがあったのです。同期によると、私が休みの日は2人は社内で親密にしているとのこと。同期が注意すると、A男は「何もないって!」と逆ギレしたそう。
そのころ、母が入院し、私は病院に通うため仕事を休むことが増えていました。そのため、私は「私がそばにいないから浮気する隙を与えてしまったのかも」と自分を責めていたのです。私がA男にしつこく追及することはせず、A男もまた浮気を認めようとはしませんでした。
そんなある日、母の病院で、以前同じ部署だったB也さんと再会。入院中だという彼は少しやせていましたが、穏やかに近況を話し、「A男さんとご結婚されるんですか」と私に尋ねました。私がうなずくと、彼は一瞬だけ黙り、「幸せを願っています」とほほえんだのです。
同期の目撃情報と、B也さんの意味深な反応から、私はこのまま結婚していいのだろうかと悩むようになりました。
退職日に突きつけられた裏切り
不安を抱えたまま迎えた退職の日。私物を段ボールに詰めていると、A男と後輩が並んで現れました。そして2人は、信じられない言葉を突きつけてきたのです。
A男「結婚の話、なしにして。彼女が妊娠した。悪いけど別れて」
後輩「私たち結婚することにしました♡ 先輩ごめんね〜」
理解が追いつかない私に、A男は「会社には言わないでくれる? 示談金は払うからさ」と口止めまでしてきました。
その瞬間、不意に「話は聞かせてもらったよ」と凛とした声が響きました。現れたのは、休職中だったはずのB也さんです。彼は復職した旨を伝えてから私に向き直り、「ずっと好きでした。あなたに正式にアプローチしてもいいですか」と告白したのです。
混乱する私を置いて、2人は「勝手にどうぞ」と言いながら腕を組んで去っていきました。B也さんは「僕に任せてください」とだけ言い、静かにその場を離れました。
まさかの暴露!
後日、B也さんの快気祝いを兼ねた食事会が開かれました。A男も後輩も参加しています。乾杯が一段落したころ、B也さんは役員に目配せし、「関係者だけで確認してほしいものがあります」と告げました。
案内された控え室で示されたのは、後輩本人とみられるSNS裏アカウントの投稿を保存した画面。そこには「妊娠したって嘘ついてみたw」「ちょろすぎ〜」など、悪びれない様子の文言が並んでいたのです。「これは……」としどろもどろになる後輩、「は!? 騙してたってこと?」と取り乱すA男を脇目に、役員は「事実関係はこちらで確認します」と淡々と告げました。
裏アカウントを見つけたのは私の同期だったそうです。鍵がかかっておらず誰でも見れる状態になっていたため、同期はすかさずスクリーンショットを撮り、B也さんに相談していたのです。
その後、A男は私に示談金を支払って退職し、後輩も会社を去りました。一方の私は、会社から退社を取り消して復帰してほしいと打診され、再び同期やB也さんと働けることに。さらに、B也さんから改めて告白を受けたのです。
お友だちから関係をスタートした私たちは、1年後に恋人同士に。今は彼の誠実さに支えられ、穏やかで幸せな毎日を過ごしています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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