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「もうお母さんなんだから」悪気はないはずなのに…同僚の言葉に胸が冷えたワケ【体験談】

私が50代に入ったころのことです。何げなく交わされた職場でのひと言が、今でも胸の奥に残っています。その言葉は強い口調でもなく、責められたわけでもありません。それでも、なぜか深く刺さりました。

笑顔で告げられたひと言

当時、子どもは11歳。小学校高学年になり、少しずつ手が離れてきたとはいえ、まだまだ気にかかる年ごろでした。私は家計を支えるため、職場でパートを続けていました。仕事と子育ての両立で慌ただしい毎日でしたが、自分なりに前向きに取り組んでいたつもりです。

 

そんなある日、新しい業務に挑戦してみたいと年上の同僚に相談しました。すると、Aさんはにこやかにこう言ったのです。

 

「もうお母さんなんだから、無理しなくていいんじゃない?」

 

悪気はないのだとすぐにわかりました。それでも、その瞬間、胸の奥がすっと冷たくなりました。まるで母親になった時点で、新しいことに挑戦する資格を失ったかのように感じてしまったのです。

 

笑って受け流した後の本音

その場では「そうですね」と笑って受け流しました。しかし帰宅してからも、その言葉は頭から離れませんでした。

 

子どもを持つことと、自分自身の成長を望むことは両立できないのだろうか。
母親であることと、新しいことに挑戦することは相反するものなのだろうか。

 

悔しさとも戸惑いともつかない感情が静かに込み上げてきました。自分が傷ついた理由をうまく言葉にできないまま、何度もその場面を思い返していました。

 

背中を押してくれた別の声

数日後、別の同僚であるBさんから「あなたがやってくれると助かるよ」と声をかけられました。そのひと言で、胸のつかえが少し軽くなりました。たった数日で、同じ職場の言葉がこんなにも違って響くのかと驚いたのを覚えています。

 

あの出来事をきっかけに、私は自分が何に傷つき、何を大切にしたいのかを改めて考えるようになりました。年齢や立場で区切られるのではなく、自分がやりたいと思う気持ちを大切にしたい。そう思うようになったのです。

 

言葉は、たとえ善意から発せられたものであっても、受け取る側の状況や心の状態によって大きく響き方が変わります。今回の経験で、それを身をもって知りました。同時に、自分も無意識のうちに「年齢」や「立場」で誰かに線を引いていなかったかと振り返るようになりました。

 

まとめ

あの日のひと言は、今も心に残っています。だからこそ私は、誰かの可能性を狭める言葉ではなく、そっと背中を押せる言葉を選べる人でありたいと、強く思っています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:田中和子/50代女性・パート

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
※一部、AI生成画像を使用しています。

 

 

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シニアカレンダー編集部

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