「土日は無理」夫の様子に感じた小さな違和感
ある日、義母から「今度の土日、どちらかで一緒にごはんでも」と連絡がありました。私は夫に予定を確認しましたが、返ってきたのは「どっちも無理」という返事。理由は上司のゴルフで、しかも両日だというのです。
モヤモヤする一方で、私がいちばん気になったのは、夫の疲れ切った表情でした。終電間際に帰宅し、食事もそこそこに寝てしまう日が続いていたのです。
心配になった私は「お昼、お弁当持っていく? 野菜もあまり食べてないでしょ?」と提案しましたが、夫は「コンビニでいい」とあっさり拒否。私の気遣いさえ、どこか面倒そうに受け流されることが増えていきました。
深夜2時、帰らない夫…迎えに行くと言うと
それから2週間後。深夜2時になっても夫が帰宅せず、連絡すると返ってきたのは「寝てた」のひと言。私が「どこで?」と聞くと、夫は「どうしても眠くて、会社の近くのネットカフェで仮眠するつもりだったのに、そのまま寝てしまった」と言いました。
私は「迎えに行く」と伝えましたが、夫は強く拒否。「来なくていい。始発で帰る」と繰り返し、私が心配して確認するほど、夫の言葉は刺々しくなっていきました。
「しつこい」「お前は俺の母さんか」「いちいちうるさい」――心配しただけなのに“邪魔な存在”になってしまったかのようで、寂しい気持ちになりました。
「余命半年だから離婚しよう」夫の告白に私は
数週間後の夜。夫は突然「しばらく家に帰らない」と告げ、続けて「病気が見つかった。どうやら癌みたいで……余命半年だ。迷惑をかけたくないから離婚しよう」と言い出しました。
あまりに突飛な話で、涙も出ませんでした。代わりに口をついたのは、「じゃあ財産は全部もらうね。家も出て行って」という言葉でした。「余命半年なら、もうそんなにお金を使うこともないですよね? 家も私がもらっていいよね?」
夫は動揺し、そして激怒しましたが、その反応を見た瞬間、私の中の違和感が確信に変わりました。これは“別れたい夫”が作った筋書きだ、と。
数日後、夫は「誤診だった」と笑いながら連絡してきました。私は「へえ、よかったね」と返しつつ、「証拠を見せて」と伝えましたが、夫は「捨てた」と言うだけ。話が噛み合いません。
「不倫してるでしょ」相手の名前を伝えると…
やがて夫は逆ギレし、「やっぱり離婚したい」と言い出しました。――そこで私は、まっすぐに言いました。「不倫してるでしょ」と。
相手の名前を伝えた瞬間、夫は言葉を失いました。夫がネットカフェに行ったころから、何か隠しているのではないかと感じた私は、興信所に依頼して調べてもらっていたのです。
そして、私はすでに相手の女性に会っていました。夫が既婚者だとわかってショックを受けていること、ご家族も怒っていること、そしてもう夫とは会わないと言っていることを伝えると、夫は取り乱してすがってきました。
「慰謝料はいくらでも払う」「嘘だったと言ってきてほしい」と。けれど、私がもう夫のためにできることはありません。私はただ、「離婚届にサインして。慰謝料を支払って」とだけ伝えました。
その後、私たちは離婚しました。財産分与と不倫の慰謝料も受け取り、私はひとり暮らし用のマンションを購入。真実を知ってから離婚するまで、生きた心地がしない日々でしたが、家族や友人に支えられて少しずつ立ち直りました。別れた夫よりも幸せになるために、前を向いて進んでいきたいと思います。
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夫婦関係は信頼の上に成り立つもの。もしその信頼が揺らいだときは、ひとりで抱え込まず、周囲に相談したり、第三者の力を借りたりすることもひとつの方法です。自分らしく生きられる選択を大切にしたいですね。
【取材時期:2026年3月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています
※一部にAI生成画像を使用しています