見知らぬ女性がベビーカーを動かしてる!?
平日の午前中、近所のショッピングモールへ娘と買い物に出かけました。フードコートで食事を済ませ、キッズスペースで少し遊ばせたあと、トイレに向かおうと娘をベビーカーに乗せます。
そして、手元の荷物を整理しようと視線を落とした、ほんの数秒の間のことでした。ふと顔を上げると、見知らぬ50代ぐらいの女性が娘のベビーカーを押し、どこかへ移動させようとしていたのです。
私は驚いて「何してるんですか!」と声を荒らげてしまいました。
すると女性は「何って……この子が1人だったから保護しようと思ったんだけど?」と強い口調で言い返してきます。確かに一瞬手元に目を落としましたが、私はすぐそばに立っていますし、娘もきちんとベビーカーに座っていました。私たちのやり取りに、周囲の人もざわつき始めます。
女性は「ちゃんと見ていないなら警察を呼びますよ」とまで言い出しました。周囲の人は私が離れていたと誤解をしたかもしれません。妊娠中でただでさえ気持ちが不安定だった時期ということもあり、動悸が激しくなって、頭が真っ白になりそうでした。
私がすぐ近くにいたのを知っていたはずでは……? そう思うと女性の言動がとても怖くなってしまい、私の方も通報するかどうか本気で考えていました。
しかし、最終的には騒ぎに気づいた警備員さんが間に入って対応してくれたのです。その場に防犯カメラがあることや、当時の状況を冷静に確認してくださったおかげで、「この状況でベビーカーに乗った娘さんが放置されていると判断したのはおかしいと思う」と女性に伝えてくださり、なんとか解決しました。
女性の本当の目的はいまだにわかりませんが、今思い返しても、震えるような出来事だったと感じます。あの日以降、人の多い場所では、よりいっそう娘から目を離さないように気をつけるようになりました。
また、予期せぬ誤解やトラブルが起きたときは、自分たちだけで解決しようとせず、落ち着いて第三者に助けを求めることの大切さも学びました。そして、相手に決して悪気がなかったとしても、思い込みひとつで大きな騒動に発展してしまうことがある。その事実を身をもって痛感しました。
この出来事があってから、特に妊娠中などは心身の余裕がなくなりがちだからこそ、いざというときに自分や子どもを守れる行動を常に意識しておきたいと思っています。
著者:原田琴音/30代女性/2人の娘がいる。パートで働くワ―ママ。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)