隣で寝ている子どもの方からギリギリギリ…大きな歯ぎしりの音で驚いた経験のあるママも少なくないのではないでしょうか。寝ている間の歯ぎしりは大人だけではなく子どもにもみられる現象です。乳幼児期にみられる歯ぎしりの原因とは!?
Q.歯ぎしりをするのはストレスのせいですか?
1歳6ヶ月の息子がよく歯ぎしりをしています。歯ぎしりには精神的なストレスなどが関係しているのでしょうか? 歯ぎしりがひどい場合には、小児科で相談するとよいのでしょうか? どの程度まで歯ぎしりをしたら、健康に悪い影響があるのでしょうか?
A.成長に伴うものと考えてよいと思います。
乳幼児期の歯ぎしりは、まず上下の前歯が生える乳児期に生じることがあります。この時期の歯ぎしりは、歯が生え始める違和感などが影響しているようです。また、1歳半から2歳ごろには奥歯が生えそろいますが、そのころにかみ合わせが気になったり、またはあごの位置を決めるために歯ぎしりが生じることがあります。 ご質問のお子さんはちょうど奥歯が生える時期でもあり、かみ合わせが気になるころだと思われます。基本的にこの時期の歯ぎしりは成長過程に伴うものであり、自然になくなっていきますのでそのまま見守っていただければよろしいかと思います。 睡眠中だけ歯ぎしりをする場合、睡眠の深さや精神的なストレスと関係していることがあります。子どもの歯ぎしりは成長に伴う一過性のものなのか、ストレスによるものなのかの判断は難しいのですが、1歳半という年齢を考えますとやはり成長に伴うものと考えてよいと思います。 歯ぎしりによって歯がすり減ったり、歯ぎしりが癖になり、かみ合わせやあごに影響が生じたりすると困りますので、歯科医師に診ていただくことが必要です。1歳半は歯科検診がスタートする時期ですので、定期的に歯科健診を受け、歯ぎしりや虫歯の状態などをチェックしていただきましょう。(回答/三石知左子先生)
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