心に刺さったコーチからの言葉
ある日、サッカーチームのコーチと保護者で親睦を深める食事会がありました。チームで女の子は娘一人ということもあり、コーチも日頃から気にかけてくれている様子。私はこの機会に、娘のやる気やじょうずな子との実力差など、日頃感じていた不安や不満をコーチに正直にぶつけてみたのです。
するとコーチは、真剣な表情でこう言いました。
「それは絶対、〇〇ちゃん(娘)に言わないほうがいいですよ。というか、言わないでください」
続けて、コーチは自身の経験を交えて語ってくれました。
「僕自身もそうだったのですが、子どもなりに考え、頑張っているところを親から指摘されるのは本当に嫌なものなんです。それで潰れていく選手も見てきました」
「お母さんからは、『ナイス!』だけで十分です。あとは見守ってあげてください。プレーに関することは、僕たちコーチが伝えますから」
その言葉は、私の胸に深く突き刺さりました。コーチいわく、親が先回りして指摘することで、子どもが自ら考える機会を奪い、「このプレーで合っているのかな?」と自信を失わせてしまうとのこと。試合後に「もっと走って!」「もっと当たれるでしょ!」と指示ばかり飛ばしていた自分の振る舞いを思い返し、猛省したのでした。
良かれと思ってかけた言葉が、実は娘の自信を妨げていた事実にショックを受けましたが、それからは心を入れ替えて「ナイス!」と声をかけ、静かに見守ることに徹しました。すると、それまでなかなかシュートまで持ち込めなかった娘のゴール数が、徐々に増えていったのです。あのとき、コーチと本音で話せて本当によかったです。
コーチの助言はサッカーに限らず、子育て全般に通じるものだと感じています。ただじっと見守るというのは案外難しいことですが、何よりも大切なことです。気になる点は尽きませんが、私の過干渉が娘の成長を阻んでしまうこともあると気づかせてくれたコーチには、心から感謝しています。これからも、娘の一番の応援団として見守り続けていきたいです。
著者:松谷 えりな/30代女性。令和元年生まれの息子と、平成28年、平成30年、令和2年生まれ娘たち4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
※AI生成画像を使用しています