クローゼットから女性用の…
それは、クローゼットの奥に置かれた一つの紙袋でした。中を確認すると、出てきたのは開封済みの生理用ナプキン。しかし、それは私が普段使っているメーカーのものではなく、まったく身に覚えのない物でした。
思い返せば、ここ最近の夫は帰宅が遅く、理由を聞いても「ちょっと……」と言葉を濁すようになっていました。その一方で、ゴミを集めたり、風呂やトイレの掃除、洗濯までも、夫が自ら進んでこなすようにもなっていたのです。
「きっとこの行動は、浮気の痕跡を残さないようにしているんだ!」
そう確信した私は大きなショックを受けました。しかし、確実な証拠があるわけではなく、問い詰めてもはぐらかされてしまうと思い、モヤモヤした気持ちを抱えたまま、しばらく様子を見ることに決めたのです。
それから2週間が経ったころ、夕食を終えた夫が暗い顔で「話したいことがある」と切り出してきました。「いよいよ、このときが来てしまった……。離婚の話になるかもしれない」と、私は覚悟を決めました。
夫からまさかの告白!
ところが、夫の口から出たのは予想だにしない言葉でした。
「切れ痔が悪化してしまった。レーザー手術を受けようと思う」
てっきり浮気の話だと思っていた私は、夫には非常に申し訳ないのですが、張り詰めていた気が一気に抜けて大爆笑。私はクローゼットで生理用ナプキンを見つけてしまったこと、最近の残業の多さや家事をマメにしている行動から、浮気を疑っていたことを正直に伝えました。
どうやら夫は、以前から痔を患っていたようでした。同僚や友人からの結婚祝いの飲み会が続き、暴飲暴食のせいで症状が急激に悪化。生理用ナプキンは、病院で「ガーゼよりも血を受け止めるのに便利だ」と教えてもらったとのこと。ゴミ出しや掃除、洗濯を積極的にしていたのも、付いてしまった血やナプキンを私にバレないようにしたい一心での行動だった……というのが真相でした。
夫が嘘をつけない性格だとわかり、私は一安心。勝手な思い込みをしてしまったことはしっかり反省し、謝罪しました。夫も隠しごとをする生活は嫌だったようで、それからはお互いに悩みごとは早めに相談するようにしています。夫の痔の手術も日帰りで無事に終わり、それ以来、再発もしていません。
著者:秋本かなこ/40代女性。2017年生まれと2021年生まれの兄弟のママ。元気な兄弟とパワフルな毎日を過ごしている。
イラスト:ちゃこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)