こんにちは。保育士の中田馨です。これから仕事復帰するママにとって、考えなければいけないのが保育園選び。「待機児童」「認可」「認可外」など、子どもが生まれるまで気にかけなかった言葉が耳に飛び込んで来ると思います。
今回は、保育士の立場から話す「後悔しない保育所の選び方」について考えます。
保育園の基礎知識
保育園と言っても、そのスタイルはそれぞれ違います。あとで詳しくお話ししますが、大きく分けて「認可」と「認可外」の2種類があります。また、施設設備、園庭設備、延長保育の有無、保育料の違い、保育士の配置の違いなどがあります。
気になる保育園は早めに情報収取し、見学に行くことをおすすめします。保育園を希望している保護者の多くは、認可保育園を探しています。定員を超える場合は、保護者の勤務状況が長いなどの条件の人が優先されます。また、年度途中での入所が難しい地域も多く、入るためには新年度の4月が最大のチャンスです。
私の保育所には、夏から秋にかけて妊婦さんがよく来られます。その理由は、生後43日目から受け入れているからです。私の自治体は、多くの保育所が早くて生後3カ月から、多くが生後6カ月からの受け入れなので、1・2月生まれの赤ちゃんは、4月に入所しようと思うと保育所の数がありません。受け入れる最低月齢も保育園によって違いますので調べておきましょう。
保育園の種類
国の基準を満たして認可を受けているのが「認可保育園」。それ以外が東京都の認証保育園などの「認可外保育園」です。認可保育園の中には、これまであった一般的な保育園に加え、2015年からは認定こども園、地域型保育園が増え、大きく分けて3種類あります。
認可保育園
対象年齢0~5歳
就労などで、家庭で保育できない保護者に代わって保育する施設。
認定こども園
対象年齢0~5歳
幼稚園と保育園の機能や特徴を持ち合わせている。0~2歳は、就労などで、家庭で保育できない保護者が対象。3~5歳の対象の制限はない。
地域型保育園
対象年齢0~2歳
保育園(定員20人以上)よりも少人数で子どもを保育する施設。就労などで、家庭で保育できない保護者が対象。家庭的保育、小規模保育、事業所内保育、居宅訪問型保育がある。
保育園探しをするときのチェック項目
数ある保育園の中から「ここにする!」と決めるのは、大きな決断でもあります。また、親が決めても必ずそこに入れるわけではないので、保育園を選ぶときは自分が大切にしたいポイントを決めておきましょう。
上の保育園の基礎知識でもお話しした項目も含め、例えば以下のような視点で見ることもいいのではないかと思います。
・受け入れの年齢(月齢)
・通園可能な立地条件(家からの距離、職場からの距離など)
・保育園の立地条件
・保育園の施設内容(園庭はあるか? 近くに公園はあるかなど)
・保育園の保育への思い、内容
・保育園の行事内容
・給食内容
・定員に対しての受け入れ人数
・開所時間、閉所時間
・保育料とそれ以外にかかる費用
・通っている保護者の感想
・保育園の雰囲気(保育士・子どもの表情)
このように、いろいろと考えることはありますが、最後の「保育園の雰囲気」が大切ではないかと私は思います。雰囲気を知るには、見学に行って実際に先生方とお話ししたほうがわかりやすいです。大切なお子さんを預けるのですから、ママが「この雰囲気が良い」と思う保育園が良いですね。
前にも書きましたが、保育園選びで後悔しないためには「雰囲気が良い」保育園を見つけることです。子どもがすくすくと育っていくためには、保育士の笑顔と包容力が大切です。