真昼でも真っ暗な部屋で暮らす夫
結婚して初めて知った夫の奇妙な習慣。それは、カーテンの開け閉めをほとんど気にしないことです。
私にとっては、朝起きたらカーテンを開けて光を入れ、夜になったら閉めるのが当たり前でした。部屋の温度を保つためでもあり、プライバシーを守るためでもあります。なにより、朝と夜の切り替えを感じる、大事な動作だと思っていました。
ところが夫は、私が数日家を空けている間など、朝から夜までずっとカーテンを閉めたまま過ごすのです。昼間、私が買い物から帰って玄関を開けると、家の中は不気味なくらい真っ暗。雨戸まで閉まったままのリビングを見て、私が「カーテン開けないの?」と聞くと、夫は真顔でこう返しました。
「どうせ夜になったらまた閉めるでしょ。別に暗くても気にならないから」
あまりの無頓着さに、驚くというより、ただただあきれてしまったのを覚えています。
カーテンを開けてと頼んだら…
そんなある日、寝室を1階から2階へ移すことに。新しくベッドを買い、夫だけが2階で寝ることになりました。私は毎日のように、「朝、下に降りてくるときはカーテンを開けてね」と伝えました。けれど、夫はいくら言ってもなかなか直りません。
ある朝、私は2階の寝室へ行って夫に「朝だよ。起きて。カーテンを開けて」と声をかけました。その後、夫は「カーテン開けたよ」と言いながらリビングへ降りてきました。今日はちゃんとカーテンを開けてくれたんだな、と思っていたのですが……。しばらくして私が2階の寝室を見に行くと、窓の遮光カーテンもレースのカーテンも、どちらも全開になっていたのです! これでは、寝室の中が外から丸見えです。
私は思わず「なんで全部開けるの!?」と声を上げました。すると夫は、きょとんとした顔で「え? カーテン開けてって言われたから、開けたけど」と答えたのです。私が「開けてほしいのは遮光カーテンだけだよ」と伝えると、夫は「遮光カーテン? ああ、あの分厚いほう?」と目を丸くしていました。
夫の認識が根本的にズレていたワケ
そのとき私は、夫がカーテンの開け閉めを苦手としているのは、ズボラなことだけが理由なのではなく、他にも原因があったのだと気づきました。そもそも、夫はカーテンの種類や役割そのものを、あまりわかっていなかったのです。
そういえば、付き合っているときに訪れた夫の家には、レースのカーテンがありませんでした。あったのは遮光カーテンだけ。いかにもひとり暮らしの男性らしい部屋だな、と思った程度で、そのときは特に気にしていませんでした。
しかし、結婚して同じ家で暮らすようになると話は別です。カーテンを全部開けたままでも平気でいられる人がいるなんて、私には想像もつきませんでした。
それ以来、私はただ「カーテンを開けて」と言うのではなく、「レースは閉めたままで、遮光カーテンだけ開けてね」と、できるだけ具体的に伝えるようになりました。しかし、今でも相変わらずカーテンの開け閉めが苦手な夫。タッセル(留め具)を使っているところも、ほとんど見たことがないままです。
著者:新谷けご/40代女性・2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
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