お金を払わないママ友に娘が放った言葉
ママ友の家族とわが家の2組で、バーベキューをすることになったときのことです。話の流れで、わが家の庭を使うことになりました。
準備や後片付けの負担を考えると少し不安もありましたが、子どもたちが楽しんでくれるならと思い、食材や飲み物の買い出しは私が引き受けることに。
ただ、ママ友は以前から、少し厚かましいところがある人でした。一緒に遠出した時に車を出しても、ガソリン代の話は出なかったり……。今回も、当日はスーパーの箱入りアイスを1つ持ってきてくれましたが、お肉などの食材費については触れる様子がありません。私自身、準備にバタバタしていたのもあり、「帰り際にまとめて精算しよう」と一旦は様子を見ることにしました。
バーベキュー自体はお天気にも恵まれ、子どもたちは庭を駆け回って大はしゃぎ。親たちも楽しくおしゃべりができ、とても良い時間を過ごすことができました。ところが帰り際、予期していたモヤモヤが現実になります。お開きの時間になると、ママ友は荷物の準備を終えるなり、費用の精算について何も触れないまま、「今日はありがとう。じゃあ、またね」と帰ろうとしたのです。
今までのこともあるし、今回は曖昧にせずちゃんと言おう。でも、アイスをもらっている手前、せっかくの楽しい空気を壊さないようにどう伝えようか……と、頭の中で言葉を選んでいたまさにその時です。
その様子を見ていた娘が「ママ、このお肉とジュース、全部ママが買ったんだよね?」と無邪気に尋ねてきました。
そして、さらに「〇〇ちゃんのおうちは、お金払わないの?」と、大きな声で言ったのです。その瞬間、場がしんと静まり返りました。はっとした様子のママ友は顔を赤くし、慌ててお財布を取り出して費用の精算をしてくれたのです。一緒に来ていたパパさんは、すでに精算済みだと思っていたようでとても驚いていました。
後日、彼女からは「あの時はごめんなさい、すっかり忘れてしまっていて」と謝罪の連絡がありました。この一件があってから、私たちの間では、集まる時には事前に費用や役割分担をしっかり話し合うようになっています。
あの時の娘のストレートな言葉にはハラハラしましたが、結果的に、お金の負担を曖昧にせず付き合える関係になれました。今では気兼ねなく誘い合うことができて、少しホッとしています。
著者:中村志緒/20代女性/3歳の女の子を育てている母親。会社員としても働く。趣味は映画鑑賞。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)