授乳スペースを占領していた一組の家族
授乳室はおむつ替えスペースの隣にあり、本来は赤ちゃん連れのママが安心して利用できるはずの場所です。ところが私が入ると、すでに先客の家族が1組いて、スペースをほぼ占領していました。
その家族は赤ちゃんに育児用ミルクをあげていましたが、必ずしもカーテン付きの授乳スペースである必要はなさそうに見えました。さらに驚いたのは、男性入室禁止であるはずの授乳スペースにパパが平然と入り込み、たくさんの荷物を置いたまま居座っていたことです。
授乳が必要なのにスペースがなく、私は困惑して立ち尽くしていました。すると、室内にいたパパとバッチリ目が合ったのです。ところが、彼は私の存在に気づきながらも、そのままスッと目をそらし、完全に私を無視しました。
申し訳なさそうにする様子も、場所を譲ろうとする気配も一切ありません。抱っこしている赤ちゃんがぐずり出すなか、私は焦りとモヤモヤした気持ちで、どうしていいかわからなくなってしまいました。
結局、私は逃げるようにその場を退出し、搭乗ギリギリまで別の場所でぐずる赤ちゃんを抱いて待つしかありませんでした。
授乳室は「誰もがルールを守り、落ち着いて使える場所」であってほしいのに、一部の方の振る舞いでこれほど強いストレスを感じることになるとは……。
特に空港のような時間が限られた場所において、たった1組のルール違反や配慮に欠ける行動が、周囲にどれほど大きな影響を及ぼすかを痛感した出来事でした。
また、混雑状況を事前に確認したり、代替案を考えておいたりすることも、赤ちゃん連れのフライトには不可欠だと学びました。誰もが安心して過ごせる環境が守られることを、切に願っています。
著者:はしもと美咲/30代女性。2019年生まれの長女、2022年生まれの次女、2025年生まれの長男を育てる3児の母。次女の出産を機に会社を退職し、現在は在宅ワーカーとして家事・育児と両立しながら仕事を継続中。介護福祉士としてデイサービス勤務の経験もあり、子育てと高齢者支援の両方に関心がある。趣味は旅育で、子どもたちと国内外を訪れ、体験を通して学ぶ旅を楽しんでいる。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)