息子が私の学歴を知って豹変
両家の顔合わせを数日後に控えたある日のこと。息子と食事をしながら、昔話に花を咲かせていました。私が「お父さんが亡くなったときはどうしようかと思ったわ。私は高校にも行けなかったから、条件の良い仕事を見つけるのが大変だったの」と話すと、息子は突然顔色を変え、こう言いました。
「え? どういうこと? 何それ、新種のジョーク?」
私は笑いながら「だから、お母さんは中卒ってことよ。家計が厳しくて進学できなかったの」と答えました。
しかし息子は、「母親が中卒なんて婚約者に言えない」「蒸発したことにしとくから、両家の顔合わせには来ないでほしい」「二度と母親を名乗るな」という暴言をいくつも並べ立てたのです。
偶然のつながりが息子を追い詰める
あまりの言い草に、私は怒るよりもあきれてしまいました。そして結局、私は両家の顔合わせを欠席することに。息子が私に出席してほしくないと言うならば、もうそれでいいと思ったのです。
ところがその後、婚約者の父親であるAさんから電話がかかってきました。どうやら、息子が婚約者と家を借りるときの緊急連絡先に私の電話番号を記入していたので、誰の番号なのかを不思議に思った彼女がAさんに相談したのだとか。私はうそをつくわけにもいかず、自分が実の母親であることを明かし、息子のうそを謝罪しました。
しかし、電話中にひとつ気になることが……。どうも、Aさんの声に聞き覚えがあったのです。するとAさんのほうから「もしかして、あのときの……?」と先陣を切ってくれました。
そう。実は、Aさんは私が資金面や経営アドバイスで支援したことがある会社の経営者だったのです。こうしたつながりがあったことからなおさら「こんなに素晴らしいお母さまの存在をないがしろにするなんて」と、Aさんは私と一緒に怒ってくれました。
息子を突き放した母の思い
Aさんとの電話で、息子のうそが発覚。それにショックを受けた婚約者は、息子に「あなたとは結婚できない」と告げ、残念ながら婚約破棄という結果になったそうです。
息子は私に「母さんがそんな仕事をしていたなんて……。見下して悪かった」と頭を下げました。しかし私は、こう伝えました。
「母子家庭であんたを有名大学に通わせるために、私は全力で勉強も教えたの。学歴だけが人の価値じゃないわ。今回のことは自業自得よ」
その後、息子はしばらく落ち込んでいましたが、この出来事をきっかけに改心したようです。しかし私自身、心ない言葉を投げつけた息子をすぐに許すつもりはありません。学歴というフィルターを通して人を見るのではなく、その人自身のことをきちんと見られるようになってほしいと思います。
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結果として、息子は自分の発言に向き合うことになりました。今回の経験は、家族や周囲への感謝、そして自分の言動に責任を持つことの大切さを改めて考えさせられる出来事と言えそうです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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