懐石料理店での義両親の謎行動
義実家と私の実家、両家が揃った子どものお祝いの日。お食い初めという特別な節目だからこそ、懐石料理の和食コースが出る落ち着いたお店を予約し、ゆっくりと食事を楽しむ予定でした。
当日、お食い初めの儀式は穏やかに進みました。ところが料理が運ばれ始めたころから、義両親の様子に違和感が生まれました。料理が出るたびにそわそわし、落ち着かないまま席を立ちそうな気配を見せたのです。コース料理に慣れていないのか、次の料理を待つこと自体が耐えられない様子でした。
そして突然、義母は食べ終わった皿を手に取り、「はい食べ終わりました」と20代くらいの若い女性の店員さんに声をかけながら、空いた食器をテーブルの端へまとめ始めたのです。私も両親も固まり、店員さんは「そのままで大丈夫ですよ」と慌てて制止しました。
しかし、義母は止まりません。「手伝ったほうが早いでしょう」と言い、義父も加勢して次々と食器を動かしていきました。気づけば二人は店員さんのように立ち働き、祝いの席は落ち着きをなくしていました。私は驚きと戸惑いで声を失いました。その日のお食い初めの記憶は、料理の味よりも義両親の異様な動きばかりが強く残っています。
お食い初めという一生に一度の節目で、こんなにも落ち着かない気持ちになるとは思いませんでした。外食のマナーや価値観は家庭によって違いますし、お手伝いしてあげたい気持ちはあったのかもしれませんが、場の意味をくみ取る姿勢は大人として欠かせない配慮だと思います。善意や親切のつもりでも、行き過ぎた行動は、周囲の思い出を塗り替えてしまいます。この出来事を通して、義両親との価値観の違いを強く意識し、忘れられない経験になりました。
著者:御法川 元子/30代女性/2015年生まれの女の子の母。子どもが生後4カ月のころから企業の広報担当として働いているワーキングマザー。パニック障害を患いながらも明るい性格で元気に毎日過ごしている。波瀾万丈な人生だが、明るく楽しくをモットーに! 趣味は音楽鑑賞・カラオケ。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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