自分勝手な夫に離婚届
ある夜、熱を出して泣き止まない息子を必死に抱く私の横で、夫が「うるさくて明日仕事に響く。実家に帰れば?」と無神経に言い放ったのです。その瞬間、胸の奥で必死に保っていたものが崩れてしまいました。翌朝、私は役所で離婚届をもらい、記入を済ませてリビングのテーブルに置きました。起きてきた夫に「これに判を押して。もうあなたと家族でいる意味がわからない」と、震える声で突きつけました。
夫は最初、冗談だろうと鼻で笑っていましたが、私の氷のように冷めた目を見て、ようやく事の重大さに気づき、顔を真っ青にして「そんなつもりじゃなかった、やり直させてくれ」と泣きながら土下座をして謝罪してきました。その日から、話し合いを拒んでいた夫の態度が一変しました。
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私は感情的に怒鳴るのではなく、「離婚届」という形で見せたことで、夫に私の覚悟を直視させました。それから3年、夫は育児を「手伝う」のではなく「当事者」として関わるようになり、今では誰よりも協力的なパパです。夫婦といえど言葉にしないと伝わらないこと、そして時には強い覚悟を持って一歩踏み出すことが、関係を再構築するために必要だったのだと痛感しています。
著者:高橋 智子/30代女性・パート/現在3歳のわんぱくな息子を育てながら、平日は短時間の事務パートをしています。週末は家族でキャンプに行くのが楽しみです。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)