眠気に負けた帰り道
その日はとにかく眠く、「帰りの電車では絶対に寝よう」と決めていました。座りたかったので各駅停車を待ったのですが、その日に限って端の席は空いておらず、人と人の間にぽつんと空いた席を見つけて滑り込みました。
電車が動き出して間もなく、私は眠りに落ちました。途中、隣に座っていた年配の女性にもたれかかってしまっていたようで、何か言いながら席を立たれた気配がありました。しかし、眠気が勝ってしまい、言葉の内容は聞き取れないまま、再び深い眠りへ落ちていきました。
笑い声で目覚めた衝撃の光景
次に目を覚ましたのは、向かい側から聞こえてきた女子高校生らしき2人の笑い声でした。「ん? ここはどこだ?」と頭がぼんやりしたまま顔を上げると、その2人が私を見て大笑いしているのです。
その瞬間、ようやく自分が電車に乗っていることを思い出しました。そして、自分の体勢に気付いてがくぜんとしたのです。
先ほどまで年配の女性が座っていた席はすでに空席。その方向へ体が大きく倒れ込み、さらにその横に座っていた男性会社員らしき方の膝の上に、私は横倒しになっていたのです。男性は本を読んでいましたが、私を押しのけることもなく、結果的に膝枕のような状態になっていたのです。
逃げるように降りた駅
状況を理解した瞬間、心臓が一気に跳ね上がりました。慌てて飛び起きましたが、向かいの女子高校生たちはまだ笑っています。車内の空気が一気に自分に集中しているように感じ、恥ずかしさでいたたまれなくなりました。ちょうど停車した駅で、私はそのまま電車を降りました。
あのとき膝を貸してくれていた男性会社員の方。きちんとお礼も言えないまま降りてしまったことを、今でも少し後悔しています。
まとめ
あの出来事以来、「どんなに眠くても電車では気を抜きすぎない」と心に留めるようになりました。今となっては笑い話ですが、あのときの女子高校生たちの笑い声は、今でもはっきりと思い出せるほど強烈な記憶です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:桃田苺/40代女性・パート
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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