ひとりでの留守番に抱いた違和感
もともと娘は、仕事の都合で夜間に家を空けることがありました。
ある日、「これから夜勤だから、夕食をお願いできる?」と頼まれた際、私は「A子ちゃんをひとりで留守番させるの?」と確認しました。しかし娘は「もう小学5年生だし、寝るだけだから大丈夫」とあっさりした様子でした。
私は「まだ11歳なのだから心配よ」と伝えましたが、「今の子はしっかりしているし、スマホも持たせているから問題ない」と言い切ります。
さらに生活のことについても、「余裕はないけど何とかやっている」と話しており、どこか楽観的な様子が気になっていました。
私は強くは言えず、「心配し過ぎるくらいでちょうどいいのよ」と伝えるにとどめました。
台風の夜に起きた緊急事態
それからしばらくして、台風が接近した日。私は念のため「今日は家にいてあげて」と娘に連絡しましたが、「仕事だから休めない」との返答でした。
嫌な予感は的中します。その夜、孫から先ほどのメッセージが届いたのです。
停電の中、強い雨音におびえながら「怖い、助けて」と訴える孫。すぐに向かいたい気持ちはありましたが、交通機関は止まり、移動手段がありません。
やむなく娘に連絡すると、「暗いくらい大丈夫でしょ」と軽い返答でした。そのひと言で、私は決断しました。
「もう別の人に向かってもらっているわ」
娘が驚いて尋ねる中、私は孫の父親である元夫に連絡を取っていました。
明らかになった家庭の実情
その後、元夫が無事に孫のもとへ駆けつけ、私は胸をなで下ろしました。しかし、この出来事をきっかけに、孫の生活状況について改めて見直す必要があると感じるようになりました。
話を聞くうちに、娘は仕事以外での外出も増えており、子どもがひとりで過ごす時間が少しずつ長くなっていたようです。食事や生活面でも十分とは言えない様子が見受けられ、家族としても見過ごせない状況でした。
そこで、元夫と私、そして関係する家族で話し合いの場を持ち、今後の生活について慎重に検討することになりました。その結果、まずは子どもが安心して過ごせる環境を優先するべきだという結論に至りました。
その後、孫は父親と生活することになり、落ち着いた環境で日々を過ごしています。私も定期的に会える関係が続いており、安心しています。
一方で娘も、自身の生活を見直す必要に直面しました。親として娘と距離を置くことは簡単ではありませんでしたが、今は見守ることしかできません。
あの台風の夜、孫から届いた1通のメッセージが、家族のあり方を見直すきっかけになったのだと思っています。
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台風の夜に届いた孫からのSOSをきっかけに、家庭の状況が明らかになりました。すぐに駆けつけることはできませんでしたが、信頼できる人に託した判断が、結果として子どもの安心につながりました。子どもにとって何が最優先なのかを考えさせられる出来事であり、周囲の大人が連携することの大切さを感じるエピソードですね。
▼児童相談所全国共通ダイヤル
育児や子育てに悩んだときなどの相談窓口です。全国共通ダイヤル「189」に電話をかけると、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄する児童相談所に電話が転送されます。子どもが虐待されているかもと思ったとき、自分の子育てがつらくて子どもにあたってしまうときなどに、専門家に相談することができます。
電話番号:189(いちはやく)
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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