※コロナ禍前の体験談です
休日に職場から連絡が
その日は2〜3カ月前からの約束で、子どもが生まれた友人に久しぶりに会うことになっていてとても楽しみにしていました。うちの子は1歳半になっていましたが、産後5カ月で復職したあとは、週末に緊急で呼び出されることもほぼありませんでした。その日もきっと呼び出しはないだろうと高をくくっていたのです。
子どもを連れて友人に会い、楽しいひと時を過ごしたところまでは順調でした。しかし雨が降っていたので、屋内で遊べるところへ移動することに。そのとき携帯を見ると、職場からの着信履歴が!
折り返すと急な呼び出しだった!
嫌な予感がしつつも職場に折り返しの電話をすると、やはり急に行かなければいけない状況でした。子どもを家に預けに帰る時間はありません。久しぶりに会えたママ友に泣く泣く別れを告げ、電車に乗り込みました。
家から職場へ行くよりもさらに遠い場所に出かけてしまったので、いつもより長い乗車時間に。幸い子どもは寝てしまったので、電車でぐずることはなく職場に到着することができました。
職場の後輩に子守りをしてもらうことに
その日は休日でしたが、独身時代の自分同様に後輩が何人も出勤していました。ありがたいことに、私が仕事をしている間は後輩が子どもの相手をしてくれることに……。子どもは知らない場所、知らない人ばかりのなかにひとりだったので、最初は泣き声が聞こえて気になっていました。
後輩があやしてくれていたのは1時間程度の間でしたが、私が戻るころには泣きやんでいました。後輩がお絵描きや紙飛行機など一緒に遊んでくれて、すっかり子どもがなついていたのでびっくり!
後輩の仕事を中断させてしまったのはとても申し訳なかったですが、嫌な顔をせず子どもをみてくれてとてもありがたかったです。
子どもにとっては印象深い出来事に
子どもにとって親の職場に一緒に行くというのはとても興味深い出来事だったようです。自分としては子どもと一緒に出勤するのは気も散るし、仕事に集中できない、子どもを好きなように遊ばせてあげられないとマイナスに考えていました。
しかし、数カ月たったあとでも思い出したように、「お母さんのお仕事のところに行ったよね」と言っています。なかなか子どもを職場に連れていくことはありませんが、仕事をしている姿を直接見せるいい機会になりました。
普段職場で子どもの話をしていましたし、良好な人間関係を築けていたおかげでスムーズにみてもらえたと思っています。子連れで出勤することになり少し焦ってしまいましたが、期せずして子どもに職場をみせられたのはいい経験だったと思っています。
監修/助産師REIKO
著者:小林 みよこ
未就学児3人(男1、女2)の母。フルタイム勤務で仕事と育児のバランスにモヤモヤしながらも3人の子育てを楽しんでいる。仕事経験を生かしたメディカルライター、育児系メディアでも執筆中。