悲しみにくれているとき、棺おけから声が…
家族はみんな目を真っ赤にして悲しんでおり、それを見た私は「私だけでもしっかりして支えなきゃ」と気持ちを切り替えて葬儀に出席しました。そんなとき、棺おけのほうから「ん〜、ハハッ」という声が聞こえてきたのです。
何が起きてるの!? と動揺しつつも、騒いではいけないと思い、そっと棺おけに近づきました。すると……4歳になる甥っ子が「おじいちゃんの真似してるの」と言いながら、棺おけのそばに横たわっていました。よく見ると、鼻にティッシュを詰めています。その姿に思わず笑ってしまいました。
祖父が亡くなったという意味がわかっていないようで……親は叱っていましたが、ママを含めたみんなが悲しんでいる中でどうにか場を和ませようとした、その一生懸命な姿がかわいらしく感じられました。事実、甥っ子のおかげで場が少し和みました。
祖父もきっと微笑んでくれているのではないかと温かい気持ちに。甥っ子も大きくなり、今ではすっかり笑い話になっています。
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悲しいときや落ち込んだとき、子どもの純粋な行動に救われた経験がある人も多いのではないでしょうか。ときに言葉以上の慰めになったり、もう一度頑張ろうという原動力になったり、子どもの持つ力の大きさには驚かされますね。
著者:吉田菜穂/30代・女性・主婦。娘を育てる母。韓国ドラマにハマり中。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています