荒れ放題の部屋を目にして…
ホテルに避難していると、「早く俺のメシ作れ!」と夫から電話があり、限界を感じたユウリさんは、「しばらく帰らない」と言って電話を切りました。
夫からの「お前は要領が悪いんだから俺といるしかない」「時間がもったいないから帰ってこい」といった高圧的な内容のメッセージを無視し、翌日はレイナちゃんと水族館へ。
すると、夫から再び電話があり、焦った声で「お願いだ! 帰ってきてくれ!」と言うのです。今日は出勤日だったはずなのに……と疑問に思っていると、夫は言いにくそうに「……休んだ」と答えました。
靴下がしまってある場所もわからない、アイロンもかけられない。会社に行く準備すらひとりでできない夫に、ユウリさんは「情けない……」とため息をつきます。夫は改めて、「レイナにも会いたいから、帰ってきてくれ」とユウリさんにお願いしました。
翌朝、ホテルを出ると義父母の姿が。「もう帰って大丈夫なの?」と心配してくれる義母に、「はい、しっかり話し合います」と、ユウリさんは覚悟を伝えたのでした。










夫とこれからのことを話し合う決意をして帰宅したユウリさんでしたが、夫は開口一番に「どこ行ってたんだ!」「パパッとメシ作って! 俺は腹が減ってるんだ!」と声を荒げ、相変わらずタイパ重視の考えを押し付けてきました。
ユウリさんが絶句していると「効率的に動いて! 時間がもったいない!」「掃除もアイロンも残ってるんだから!」と、お構いなしに言いたいことを次から次へとぶつけます。
そんな夫を目の当たりにした義母は、ユウリさんの背後から姿を見せ、「その態度、改めなさい!」と一喝。まさか義母がいるとは思っていなかった夫は、激しく動揺します。
その後リビングまで入ったユウリさんと義母は、散らかった部屋にあ然。たった2日程度しか家をあけていなかったのに、まともに家事もできない夫に苛立つユウリさん。
しかし夫は「ユウリがいなかったせいだ!」と反論。理不尽な主張に、ユウリさんは「…はぁ?」と困惑するのでした。
◇ ◇ ◇
家族が一緒に暮らす中で、お互いを尊重し、感謝の気持ちを伝え合うことはとても大切ですよね。誰か一人に負担を押し付けてしまうと、関係にひずみが生まれてしまうこともあります。
タイパを重視する考え方自体には、良い面もあるかもしれません。ただ、それを家族に押し付けてしまい、思いやりや配慮を欠いた形になると、家庭の中で負担やストレスが増える原因になってしまいます。お互いに協力し合い、思いやりの気持ちを忘れないことが、安心できる家庭を築くカギになるのではないでしょうか。
愛川なつみ