胸苦しさを感じ始めた日々

45歳を過ぎたころから、運動や重い荷物を持ったときなどに、なんとなく胸のあたりに違和感を覚えるようになりました。最初は「ちょっと疲れているだけだろう」と思い、あまり気にせずに過ごしていました。しかし、その症状は年を重ねるごとに無視できないものへと変わっていったのです。
ある日、運転中に突然胸が痛み、思わず車を路肩に停めてしまいました。しばらくじっとしていると痛みは治まったのですが、あのときの不安な気持ちは今でも忘れられません。
私はもともと不整脈がありましたが治療は終えていて、かかりつけの先生からも「特に心配はいらないでしょう」と言われていました。健康診断も毎年欠かさず受けていましたし、食事や運動にも気を付けていたつもりです。しかし、趣味であるドライブを続けたい一心で、かかりつけの先生に相談することに。すると先生は「心臓に別の異常がある可能性も考えられます」と言いました。
早速心電図などの検査を受けましたが、そのときには症状が出ていなかったため、異常は見つかりませんでした。そこで、「症状が出たときにすぐ受診するしかない」という結論になりました。その後、偶然にもかかりつけ病院の近くを車で走っているときに胸が激しく痛み出したのです。急いで病院へ駆け込み、すぐに診察を受けました。
ついに原因判明
結果は「狭心症(心臓の筋肉である心筋に十分な酸素や栄養が届かなくなることで胸の圧迫感・締めつけ感・痛みを引き起こす病気)」でした。原因がわかるまでに3年もの時間がかかりました。胸の痛みを訴えても「気のせいかもしれない」と言われたり、自分でも「大げさなのかな」と思ったこともあり、とてもつらい日々でした。
今では発作時に飲む薬を処方してもらい、安心して生活できています。振り返ると、あのとき諦めずに相談を続けて本当によかったと思います。
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あのまま我慢していたら…と思うと、今でもぞっとします。自分の体調の変化は、自分にしかわからないものだと思います。小さな違和感でも「おかしいな」と思ったら、ためらわずに医師に伝えることが大切だと実感しました。今は、自分の健康は自分で守るしかないと強く思っています。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
著者:吉川なおこ/50代女性・主婦
イラスト:マメ美
接種当夜に40度超の高熱と初陽性判明

2021年に、私は一度だけ新型コロナワクチンを接種しました。接種当夜に高熱が出たため検査をしたところ、タイミング悪く新型コロナへの感染も判明し、初めての陽性となりました。
まだ小さな子どもたちがいる中、私だけが自宅の別室で過ごすことに。幸い、家族にうつすことはありませんでしたが、その後、恐ろしいほどの抜け毛としばらく味覚が戻らないという体験をしました。
「こんなことならワクチンを打たなければよかった」と後悔する気持ちも湧きましたが、しばらくしてまたどこからか感染してしまいました。
全身痛・高熱・咳…度重なる再感染
そのときは全身のひどい痛みと高熱、喉の痛み、止まらないせきに苦しみ、本当につらい日々でした。ようやく回復したのもつかの間、今度は夫が感染し、私もまた感染。検査キットに再び二本線が浮かぶのを見るのは、本当に心が沈む思いでした。
何度も高熱や喉の痛み、全身の痛みと闘い、なんとか回復してきましたが、今でも後遺症のような症状に悩まされています。抜け毛は産後以上の量で、「もしかしたら加齢のせいかも」と思いたい気持ちもありますが、本当にごっそり抜けてしまいます。さらに、深刻なのが味覚です。鼻が詰まっているわけでもないのに香りや味がわかりにくくなってしまいました。
40歳を目前にして体力や免疫力の低下を実感し、自分でも驚いています。「もしもっと若いころに感染していたら、もっと軽く済んだのかな」と思うこともありますが、この年齢での感染は本当につらい経験でした。
何度も感染したことで、体がすっかり衰えてしまったように感じています。加齢は避けられない事実ですが、まだ幼い子どもたちがいるので、私はこのままではいけないと感じています。子どもたちのためにも、加齢や新型コロナの後遺症に負けず、これからも心身ともに健康で過ごしていきたいと強く思っています。
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ワクチン後の思わぬ陽性と度重なる感染が残したのは、抜け毛と味覚障害という長い影。それでも子どもたちの笑顔を守るため、私は体力回復と免疫強化に向け、一歩ずつ前へ進む決意を新たにしています。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。
著者:斎藤真子/30代女性・主婦
ついでにおこなった検査で…

ある日、風邪をひいて耳鼻科で抗生物質を処方されました。しばらく服用していたところ、副作用でカンジダ腟炎(腟内の常在菌バランスが崩れることでカンジダ菌が増殖し、かゆみや白いおりものなどが起こる真菌による感染症)になってしまいました。
実は、以前にも抗生物質を飲んだことで同じ症状が出たことがあったため、婦人科を受診することにしました。
診察の際、医師から「子宮頸がんの検査、しばらくしていませんよね? ついでに検査しておきましょう」と言われました。そういえば、もう2年以上も検査を受けていなかったことを思い出し、そのままお願いすることにしました。そして1週間後、カンジダの経過観察で再び受診した際、子宮頸がん検査の結果が「要精密検査」と伝えられたのです。まったく予想していなかったため、「まさか自分が……」と頭が真っ白になり、ショックで言葉が出ませんでした。
医師の説明では、「中高度異形成(子宮頸部の細胞が正常とがんの中間段階で異常に変化している状態)の可能性があるけれど、すぐにがんというわけではありません。炎症が原因で偽陽性になることも珍しくないですよ」とのこと。それでも不安は消えず、すぐに大きな病院で精密検査を受けることになりました。
検査の結果は
結果が出るまでの2週間は、本当に長く感じました。同年代で子宮頸がんの円錐切除手術を受けた友人がいたため話を聞いたり、ネットで体験談を読んだりしては、気持ちが沈む日々。待つことしかできない時間が、これほどつらいものだとは思いませんでした。
そして迎えた結果説明の日。医師から告げられたのは「異常なし」という言葉でした。「初回の検査時に子宮内で炎症が起きていたため、要精密検査という結果になった可能性があります。ただし念のため、4カ月ごとに検査を続けましょう」と説明され、心から安堵しました。
それまで私は「子宮頸がんは自分には関係ない」と思い込んでおり、正直なところ知識もほとんどありませんでした。ワクチン接種が推奨されるようになったのも私が大人になってからで、自分は接種していません。ワクチン接種で100%予防できるわけではありませんが、今回の経験を通して、これからは娘にはぜひ接種を受けてほしいと強く思いました。
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もしあのときカンジダ腟炎で受診していなければ、検査を受けようとは思わなかったかもしれません。今回のことをきっかけに、検診の大切さを実感。何も異常がないうちから、年に一度は必ず受けておきたいと心から感じました。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
著者:清水姫乃/30代女性・主婦
まとめ
忙しい毎日の中で、ついつい自分の健康を後回しにしがちな大人世代。今回の体験談は、どれも「自分は大丈夫」という根拠のない自信を見直すきっかけをくれるものでした。
3年越しに原因が判明した狭心症、短期間の繰り返し感染で痛感した体力の低下、そして検診でヒヤリとした子宮頸がんの疑い。これらに共通するのは、「違和感を加齢や疲れのせいにせず、自分の体の声を聞き続けたこと」が、安心への近道になったという点です。
体は正直です。異常がないうちから受ける定期検診はもちろん、日々の「なんとなくおかしい」という直感をスルーしないこと。それが、自分と大切な家族の笑顔を守るための、最も身近で重要な習慣なのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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