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「二度と目が覚めないかも」頭痛と右目の黒い影。眼科で異常なしもMRIで判明した病名【医師解説あり】

ある日突然、私の日常は一変しました。右目の下に現れた黒い影と、脳を突き刺すような激痛。それは単なる不調ではなく、聞いたこともない病への序章でした。死の恐怖と向き合い、診断を求めてさまよった私の体験談です。【医師解説あり】

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師菊池大和先生
医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長

地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
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「死」を覚悟した脳を突き刺す激痛

右目の下に、消えない黒い丸が現れたのが始まりでした。以前から経験していた「閃輝暗点(せんきあんてん/突然視野の中にギザギザ・キラキラした光の波が現れて、それが広がり、その部分が暗くなって見えなくなる現象)」かと思いましたが、今回は2〜3日たっても消えず、それどころか脳を直接刺激されるような激しい痛みに襲われました。

 

市販の頭痛薬はまったく効かず、痛みで一睡もできない夜が続きます。右目が勝手に閉じてしまうなどの異常も現れ、「このまま眠ったら、二度と目が覚めないのではないか」と本気で死を覚悟するほどでした。

 

しかし、最初に受診した眼科では、眼球自体には異常が見つかりませんでした。原因不明のまま、不安と痛みで押しつぶされそうな日々を過ごしました。

 

判明した病名は「トロサ・ハント症候群」

紹介先の大きな病院でようやくMRI検査を受け、脳神経内科で告げられたのは「トロサ・ハント症候群」という聞き慣れない病名でした。目の奥に原因不明の炎症が起き、激痛や目の動きを司る筋肉にまひが出る希少な疾患です。

 

 

再発の可能性もあり、続く不安

診断が下りるまでに1〜2カ月を要しましたが、私の場合は幸いにも症状が自然に治まりました。通常はステロイド治療が必要で、再発の可能性も否定できません。予防法がないため、今も心のどこかに不安を抱えながらの生活が続いています。まさか自分がこれほど過酷な病にかかるとは思いもしない出来事でした。

 

まとめ

異常を感じたらちゅうちょせず高度な検査を受ける大切さを痛感しました。正体不明の病におびえる日もありますが、健康の尊さを知った今、当たり前の毎日を丁寧に生きるという確かな決意が、今の私を支えています。

 

医師による解説:脳神経に問題がある可能性が

目の痛みや見え方の異常の影には、眼科の検査だけでは見つからない脳神経の重大なサインが隠れていることがあります。

 

「目の奥」で何が起きているのか

激しい痛みと共に、まぶたが垂れる、物が二重に見える、目が動かしにくいといった症状がある場合、眼球そのものではなく、そこへ指令を送る「神経」に問題が生じている可能性が高いです。

 

「異常なし」で諦めないでください

眼科で「目に異常がない」と言われることは、裏を返せば「神経や脳に原因がある可能性」を示唆しています。痛みが引かない、あるいは症状が進行する場合は、迷わず脳神経内科を受診し、MRI検査を検討してください。

 

早期発見が「まひ」を防ぐ

トロサ・ハント症候群は早期のステロイド治療が効果的ですが、放置すると神経のまひが残るリスクもあります。「たかが頭痛、たかが疲れ目」と放置せず、専門医による適切な鑑別診断(他の重篤な疾患との見極め)を受けることが重要です。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修:菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)

著者:羽田つなぐ/40代女性・会社員

イラスト:あさうえさい

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)

 

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