突然の結婚報告
ある日曜日、A男が久しぶりに、派手な女性を連れて帰宅しました。「C美でーす」と名乗った彼女に戸惑う中、A男は軽い調子で「俺さ、C美ちゃんと結婚したんだ。もう婚姻届も出してきたから」と宣言しました。
絶句する私に、C美さんは腕を組んだまま言い放ちました。
「毎月10万円、彼が仕送りしてるんですよね? 親が子どもを頼るなんて、ありえなーい!」
「今後も一切、私たちを頼らないでください。介護とかも面倒なんで!」
A男も彼女に従うばかり。2人は嵐のように去っていきました。
頼もしい味方
そんな中、B子が婚約者を家に連れてきました。大手企業の法務部に勤める彼は、冷静で誠実な青年でした。B子から事情を聞いた彼は、私たちの状況を見かねて、ある提案をしてくれました。
「お兄さんの生活を裏で支え続けるのは、もう終わりにしましょう。すべてを整理するお手伝いをさせてください」
実は、A男は家賃や光熱費など、生活費の多くを私名義のクレジットカードで支払っていました。私は「親なのだから仕方ない」と、これまでパートを掛け持ちしながら必死に返済してきたのです。
そして、C美さんに「仕送り」と説明しているらしい10万円は、返済額のほんの一部。毎月振り込んできていましたが、実際にはまったく足りておらず、私が足りない分を支払っていました。
B子からも「お母さんがすべてを背負う必要はない」という後押しがあり、私はついにA男への援助をやめる決意ができたのです。
「仕送り」をやめる?
やがて、勝手に絶縁宣言したはずのA男が夫婦で家に押しかけてきました。開口一番「10万の仕送り、もうやめるわ。親に甘えられるのは嫌だってC美が言うからさ」と言い放つA男。
私は深くため息をつき、静かにこう告げました。
「A男……。じゃあこれからは、家賃も何もかも自分で払うのよ」
「えっ……な、何だよそれ!」と慌てるA男。私は続けて「仕送りなんてウソじゃない。家賃も光熱費も、ほとんど私のパート代で払っていたんじゃない!」と言いました。
「えっ、家賃も親が払ってたの!? 仕送りもウソなわけ!? あんた稼いでるんじゃなかったの!?」 C美さんの怒声が響きます。高スペック男子だと信じていたA男が、実は親のすねかじりだったと知り、彼女は即座に「離婚よ離婚!」と叫びました。
それぞれの末路と新たな幸せ
その後、A男はC美さんとの離婚が成立。今回の出来事をきっかけにようやく反省したようで、身の丈に合った生活に切り替え、自分の力だけで細々と生活しています。
一方、私はいくつも掛け持ちしていたパートを辞め、穏やかな新生活をスタートさせました。
「A男をこれ以上甘やかさない」という決断ができたからこそ、今この幸せがあります。これからは、程良い距離感でA男と向き合っていきたいと思います。
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子どもを思う気持ちがあるからこそ手を差し伸べてしまう一方で、それが結果的に相手の自立を遠ざけてしまうこともあります。親子であっても価値観の違いは避けられないもの。だからこそ、時には距離を取るという選択も、自分自身や家族を守るために必要なのかもしれません。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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