身に覚えのないウワサ
ところがある朝、教室に入った瞬間から、クラスメイトの視線がいつもと違う気がしました。友だちもどこかよそよそしくて、気になって「私、何かしてしまった?」と聞いてみました。すると友だちが、言いにくそうにこう教えてくれたのです。
「B子ちゃんが、若葉ちゃん(著者)に『私とAくんの邪魔をしないで』って言われたって泣いてたよ」
もちろん、私にはまったく身に覚えがありませんでした。
私は何もしていない
その日のうちに、私の悪いウワサはクラスを越えて他のクラスにまで広がっていきました。このままだと学校生活が壊れてしまう気がして、私は早めにB子ちゃんと直接話すことを決めました。
「私、何も言ってないよね。どうしてそんなこと言ったの?」
そう聞くとB子ちゃんは、真っすぐに否定しました。
「ウソなんかついてないよ。昨日の放課後、昇降口で言ってきたじゃん。ねえAくん聞いてよ、若葉ちゃんったらひどいんだよ」
その場にはAくんもいました。私は、もしAくんがB子ちゃんの話を信じてしまったらどうしよう、と胸の奥がひやりとして、今にも泣きたくなりました。それでも、ここで引いたら本当に私が悪者になってしまう気がして、意識して声を落ち着かせました。
「私はB子ちゃんに何も言ってないよ。信じられないなら仕方ない。だけど、私は何もしてない」
見られていた背中
私の言葉を聞いた瞬間、Aくんがはっきり言いました。
「信じるも何も、昨日の放課後、若葉はみんなの課題を先生のところにまとめて提出していた。その後昇降口で友だちに傘を貸して、雨の中を走って帰っていくのも見た。ウソをついているのはB子でしょ」
B子ちゃんは顔を真っ赤にして、何も言わないまま走っていきました。あとから聞いた話では、B子ちゃんはAくんのことが好きで、私に嫉妬していたようです。ほどなくして事実が伝わり、私の日常は元に戻りました。
まとめ
この出来事で強く思ったのは、ウワサを消そうと必死に言葉を重ねるより、普段の行動のほうが自分の信用を作っている、ということでした。疑われた悔しさは消えません。でも同時に、いつもの自分を見てくれている人がいるとも知りました。だから私は、あとで胸を張れるような選択をしようと、今も自分に言い聞かせています。
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※AI生成画像を使用しています
著者:川原若葉/20代女性・アルバイト
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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