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「ウソでしょ…」深夜に消えた認知症の父。数駅先で保護された理由と家族が向き合った現実【体験談】

父が軽度の認知症と診断されたのは、70代後半のころでした。昼間は普通に会話ができ、身の回りのこともある程度は自分でこなしていたため、家族の多くは「まだ大丈夫だろう」とどこかで思っていたのだと思います。私自身も、介護が本格的に必要になるのはまだ先のことだろうと考えていました。しかし、その認識が大きく揺らぐ出来事が、ある冬の深夜に起こりました。

深夜の物音と、消えていた父の姿

ある冬の深夜、玄関のほうから物音がして目が覚めました。胸騒ぎがして様子を見に行くと、家の中に父の姿がなく、玄関を見ると外履きもなくなっていました。

 

慌てて家族を起こし、近所を手分けして探しました。しかし、いくら周囲を見回っても父は見つかりません。寒い夜だったこともあり、不安と焦りで胸が締め付けられるような思いでした。どうしていいのかわからず、最終的に警察へ連絡しました。

 

数駅離れた場所で保護されていた父

しばらくして、警察から連絡が入りました。父は自宅から数駅離れた場所で保護されているとのことでした。

 

事情を聞くと、父は「昔の職場に行かなければならない」と思い込み、電車に乗って移動していたそうです。私たちにとっては突然の出来事でしたが、父の中では過去の記憶が強くよみがえっていたのかもしれません。

 

寒さの中をひとりで歩いていた父の姿を想像すると、衝撃と同時に、自分たちの認識が甘かったのではないかという思いが強く残りました。

 

 

家族で向き合うことになった介護の現実

この出来事をきっかけに、家族で介護について真剣に話し合うようになりました。それまではどこか「まだ先の話」と思っていた介護が、急に現実のものとして目の前に迫ったように感じたからです。

 

父の安全を守るため、家の鍵の管理を見直したり、見守りサービスの利用を検討したりと、できることから少しずつ取り組みを進めることにしました。

 

まとめ

認知症は少しずつ進んでいくものだと考えていましたが、ある日突然、思いがけない行動として現れることもあるのだと実感しました。あの冬の夜の出来事は、父の安全を守るために家族が向き合うべき現実を、静かに突きつけた出来事だったように思います。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:佐藤彩花/30代女性・パート

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)

※一部、AI生成画像を使用しています。

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 


シニアカレンダー編集部

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