4歳娘が祖父の葬儀で放った“まさかのひと言”
祖父母や両親のいる実家から遠く離れて暮らしていたこともあり、なかなか帰省できずにいました。娘が生まれたときには祖父に会わせることができたのですが、息子が生まれたときはタイミングが合わず、その後も訪問できないままでした。
祖父からは誕生日や節句のたびにお祝いをいただき、その都度お礼の電話をする程度。写真を見せる機会もなかったため、子どもたちは葬儀の日まで祖父の顔を知らないままでした。
簡易的な家族葬とはいえ、4歳と2歳の子どもが最初から最後までおとなしくしていられるとは思えなかったため、夫に子どもたちの世話を任せ、焼香のときだけ来てもらうことにしました。ところが、ずっと控室にいるのに飽きてしまった娘が、会場まで来てしまったのです。
そして、娘が私のところへ来て最初に発したひと言は、思いもよらないものでした。
「え? じいじってYouTuber?」
祖父の遺影は写真ではなくモニターに映し出され、背景も合成されていたため、言われてみればたしかにYouTubeのようにも見えました。私は「ひいじいじはYouTuberじゃないからね……」と、笑わずに伝えるのが精一杯でした。
葬儀がどのような場なのかを子どもにあらかじめ説明するのは難しいですが、祖父の顔写真を見せたり、どんな人だったのかを少しでも話しておけばよかったなと思いました。不謹慎なことを言ったわけではないものの、子どもが参加する場で戸惑ったり恥ずかしい思いをしたりしないように、どんな場所なのか、なぜ行くのかを事前に伝えておくことは大切だと感じた出来事でした。
◇ ◇ ◇
小さな子どもにとって、葬儀は大人が思う以上に理解しづらい場かもしれません。悪気がなくても、その場にそぐわない言葉が出てしまうこともあるからこそ、事前に「どんな場所なのか」「何のために行くのか」を、年齢に合わせてできる範囲で伝えておくことは必要なのかもしれません。大切な人との別れの場だからこそ、子どもなりに受け止められるよう、少しずつ言葉を添えていきたいですね。
著者:小川 悠/30代 女性・会社員。4歳と2歳の姉弟を育てる母。毎日バタバタしながらも、にぎやかな日々を過ごしている。
イラスト:あやこさん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)