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「靴下まで用意するのが妻の勤め」結婚祝いの席で私を責める上司を称賛する夫。絶望した私を救った助言

私が20代前半のとき、当時20代後半だった夫と結婚しました。社会の仕組みもよくわからないまま、夫の希望で、学校を卒業して間もなく家庭に入った私に、忘れられない出来事が起きました。

 

夫の上司からの呼び出し

結婚して間もないある日、夫からこう言われました。

「上司が結婚祝いに飲みに連れて行くから、奥さんも一緒に来るように、だって」

 

当日、指定されたのは私たちには到底手が届かないような高級店でした。席に着いた時点で、背筋がこわばるのがわかりました。ごあいさつを済ませた後は、夫を立てるつもりで、私は一歩引いた空気を意識していました。

 

けれど、お酒が進むにつれて、場の色が少しずつ変わっていきました。

 

止まらない決め付け

夫は気分や体調によって朝食が食べられる日と食べられない日があったので、食べられる日は、コンビニで買って会社で食べる形をとっていました。

 

上司は会社で、夫がパンを食べているところを見ていたようでした。そこから「家で朝ごはんを用意していない」と思ったのか

「旦那さまの朝ごはん作りをサボって、どうせ二度寝でもしているんだろう」

「働いてきてもらうことに感謝はないのか」

と私を責め始めました。

 

続いて、夫が職場へ着ていく服の話になりました。夫にはその日の気分や好みがあり、自分で選びたいという希望がありました。しかし上司はそれも許さないような口ぶりでした。

「靴下に至るまで、先に起きた妻が枕元に用意する。それが妻の勤めだ」

「妻がしっかり選んでいれば、あんなセンスのない組み合わせの私服を着るはずがない」

 

上司の言葉は、夫の服のセンスまで丸ごと否定するものでした。でもその場では、そこに気付けないほど、次から次へと強い口調の指摘が続きました。

 

相手が夫の上司という立場もあって、私は黙って聞くか、謝るかを繰り返すばかりでした。さらに苦しかったのは、夫が上司に対して、

「今どき、こんなにハッキリ物事を言える人はいません!」

「素晴らしい!」

と、持ち上げ続けたことでした。

 

 

理不尽を乗り切る母の知恵

そして最後に上司は「(夫)くんの奥さんだというから、どれだけ美人かと思えばこんなブスだったとは」という強烈なひと言を残し、会はお開きになりました。

 

帰宅後、私は涙ながらに屈辱的だったと訴えましたが、夫は終始無言でした。高級な食事をごちそうになったからといって、割り切れるものではありませんでした。

 

翌日、実家の母に電話をして話を聞いてもらいました。母は、少し間を置いてこう言いました。

 

「上司も、家では邪険に扱われているのかもしれないね。行き場のない気持ちを、あなたにぶつけたのかもしれない」

 

そして続けて、私が忘れないようにという口調でこう教えてくれました。

 

「あなたが大人になったとき、家族に邪険に扱われないような人でいられるように努めなさい」

「うまくいかないことがあっても、逆らえない立場の人にひどい言葉をぶつけて発散する人にはならないこと。反面教師にするのが一番よ」

 

まとめ

あの夜の上司の言葉が何から来たのかはわかりません。けれど母の言葉を聞いて、私は「相手の言動の裏に何かがあるのかもしれない」と一度立ち止まって考えることで、自分の心を守れる場合があると知りました。

 

理不尽な出来事を無理に正当化はできませんが、受け取った痛みをそのまま誰かにぶつけないこと。反面教師として抱え直すこと。そうやって踏ん張る考え方を、母から受け取りました。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:遠藤ちよ/30代女性・主婦

イラスト:ゆる山まげよ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)

 

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