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夫「誰の稼ぎで電気代を払っていると思っているんだ」クーラー禁止令を出した夫の身に起きた異変とは

ひと昔前の夏休みは「涼しい午前中に宿題をやってしまいなさい」などと親に言われて育ったものです。しかし、今ではふと”涼しい午前中”はどこに行ってしまったのかと考えてしまうほど。年々暑さが厳しくなる現代で体験した、私の失敗談と学びをお話しします。

 

汗をかくことは、みっともない?

私の実家の家族は、私も含めて全員暑がりでよく汗をかきます。対して義実家は夫も含めて皆、暑さに強く、汗もそんなにかいている様子はありませんでした。

 

毎年夏を迎え、私が暑い暑いと汗をかいていると、いつも「そんなに汗をかいて、みっともない」と言われていました。その言葉に「汗をかくことは健康的なはずなのに」と思いつつも、義実家の面々の誇らしげな表情を見ていると、何も反論できず「至らず申し訳ございません」と言うことしかできませんでした。

 

また、当時の私は夫の意向で、働かずに家にいるよう言われていました。しかし、同時に「電気代がもったいないからクーラーはつけないで」「窓を開けていれば十分に涼しいから大丈夫」「誰の稼ぎで電気代を支払っていると思っているんだ」とも言われていました。さらに「もし内緒でクーラーをつけても、電気代でわかるからな」と釘まで刺されていました。

 

緊急事態発生!めまいの症状が

ある夏の日、いつものように、畳に汗染みができるほど暑い室内で、水道水をガブガブと飲んで過ごしていました。しかし、突然「これはまずい」と直感的にわかるほどのめまいの症状を覚え、すぐに徒歩5分ほどにあるファミリーレストランに、なけなしの500円玉を握りしめてフラフラと向かいました。そして、冷房の効いた店内で、ドリンクバーを浴びるように飲み、日が落ちて夫が帰宅する時間を待ちました。

 

夫の帰宅後、今日の出来事を話したところ「命に関わる症状が出る前に逃げる訓練ができてよかったじゃないか」と笑われたことをきっかけに「このままこの家にいたら、命がいくつあっても足りないのではないか」と感じ、真剣に離婚について考えるようになりました。

 

 

同じ立場になった夫

そんな出来事から数年後の夏に、夫が突然暑い暑いと言うようになりました。さらに、あんなにかかなかった汗も、文字通り”滝のように”かくようになりました。同時に手の震えの症状もあったため、病院に行ったところ、医師から「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう/バセドウ病)」と診断されました。医師によると、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで体の代謝が活発になり、多汗や動悸、息切れ、手足の震えなどさまざまな症状が起こる病気だそうです。

 

以降、私が汗をかいていても「みっともない」と言われることはなくなりました。また、夫自身で作った「クーラー禁止」ルールが、夫にも手痛いことになってしまったことで「室内の温度計が30度を越したらつけても良い」というルールに変更となりました。

 

しかし私も、そのころには離婚準備のため、日中は空調のきいた職場で仕事を始めていました。文句を言われながら家でエアコンを使うよりも、新しい一歩を踏み出すために仕事を頑張るほうが、心の底から楽しく、やりがいを感じられたため、極力家にいる時間を減らすかのように仕事をしていました。

 

まとめ

結婚の相性としてよく挙げられるのは「価値観」であったり「食の好み」だったりしますが、自分の失敗を通して「体感温度」も十分に大切であることを学びました。

夫とは離婚も成立し、今では新しい家庭を築いていますが、今の夫とは体感温度が似ているので、お互いに快適な部屋の温度を保つことができています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:遠藤ちよ/30代女性・主婦

イラスト/マメ美

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

 

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