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「母親なら全部やれよ」産後の妻に罵声、スマホを取り上げる夫。妻が離婚を決意できたきっかけは

友人の元夫は、外面は良いものの友人にだけ高圧的な態度を取っていました。友人は、交際中から束縛などで窮屈に感じてはいたものの、「自分に自信がないから、別れたら一生独身かもしれない」「子どもができたら変わるかもしれない」と付き合い続け、結婚しました。しかし、夫のある言動がきっかけで友人は元夫と離婚することを決意したのです。

 

交際中に違和感を覚えるも……

離婚を決意した妻

 

離婚を決意した妻

 

35歳の友人は現在1歳の男の子がいるシングルマザー。友人と元夫は、約1年の交際を経て結婚しました。元夫は、友人に対してはやや高圧的な一面があったそう。交際中から「お前、顔も体型も微妙なのに彼氏いるんだから俺に感謝しろよ」「そんなこともわからないなんてバカだね」と、友人の容姿や言動を見下すことがありました。

 

また「休みの日は俺以外と出掛けるのはナシ」と束縛されていたので、家族や女友だちと過ごす機会がなくなったそうです。その一方で、「好きだよ。早く結婚しよう」とよく言ってくれるので、友人はこれが元夫なりの愛情表現なのだと思っていました。

 

友人は、職場の同僚に元夫とのことを話すと「人の彼氏を悪く言いたくないけど、大丈夫? バカにされて嫌じゃないの?」と心配されていたそう。たしかに、元夫といると少し窮屈に感じてはいたものの、元々自分に自信がない友人。「こんな私でも彼氏ができたし、結婚も考えてくれてる。周りは結婚して子どももいるのに、今別れたら一生独身かも……」と別れる選択肢はありませんでした。

 

「結婚して子どもが生まれたら絶対やさしくなるはず!」と元夫との楽しい結婚生活を夢見ていた友人は、子どもを授かり、結婚することに。

 

 

夫からの圧は強くなるばかり

妊娠中、友人がつわりでダウンして家事ができないと「はぁ。なんで何もやってないんだよ」と、いたわりの言葉など一切なく、できないことだけを責める元夫。まれに元夫が家事をしてくれても、くどくど文句を言われるので、結局は自分で頑張るしかなかったそうです。

 

妊婦健診で、看護師に夫の様子を聞かれても「責められることは多いけど、病院に言ったことを夫に知られたら面倒だな」と、ありのままを話すことはしませんでした。その後も元夫の機嫌に振り回されながらも、大きなトラブルなく妊娠生活を送り、出産に立ち合った元夫は子どもの誕生を泣いて喜んでくれたそうです。

 

しかし、元夫の態度は産後さらに悪化。「僕がしっかりサポートします!」と友人の実母に言った元夫は、里帰りをさせなかったそうです。それにもかかわらず、家事育児すべてノータッチでした。

 

しかも、赤ちゃんが泣くのは当たり前なのに「お前がちゃんとしてないから泣くんだろ。早く泣き止ませろよ」と理不尽なことを言われる始末。「少し手伝ってほしい」と言っても「母親なんだからお前が全部やれよ」と言うのです。「2人の子なのになんで私だけ? この人にとって私はただの召使いなんだ」とショックを受けます。何もかも自分でやらないと元夫の機嫌は悪くなるし、産後ほとんど休む暇がなかったので友人は心身ともに壊れる寸前でした。

 

離婚する決意をしたきっかけ

そんな状態でも誰にも相談できず、夫からの罵声と育児に向き合う日々を続けていたある日のこと。元夫は「子育てするのに邪魔だろ」と友人のスマホを取り上げ、中身をチェックし始めました。「やめてよ! 家事も育児もしてるでしょ!」と反論しても「これがなければもっと完璧にできるだろ。歯向かうならスマホを水没させるぞ」と言ったのです。「全部頑張ってるのになんで……?」と、これまで我慢していた友人も、このとき心の中で何かが崩れていくのがわかったそう。

 

「この人は私を少しも大事にしてくれないし、ここにいたら私はダメになる。この子を守るためにも離婚しなきゃ」と決意。急いで実家の母に連絡しました。母は外面の良い元夫の言動に驚いていましたが、「大事な娘をひどい目に遭わせて絶対許さない! すぐに帰っておいで」と返信が。友人はそのひと言に涙が止まらなかったそうです。

 

数日後、元夫が夜勤の隙を狙って必要最低限の荷物をまとめて家を出ました。もちろん、夜勤から帰ってきた元夫からの連絡は止まりません。友人は「離婚したい」と言うも「絶対離婚はしない。子どもに会わせろ」と言うばかり。

 

結局、元夫は実家に押しかけてきました。しかし、友人は会わずに実父が対応。「よくも人の娘を傷つけてくれたね。このまましつこくするなら警察を呼ぶぞ!」と言われ、夫は仕方なく帰ったそうです。

 

まとめ

その後、何度も離婚について話し合った2人。元夫は、離婚や養育費について相当ごねたそうですが、無事に離婚が成立。友人はシングルマザーになり、職場復帰をして頑張っています。「別れて本当によかった! あのころは生きるのが楽しくなかったの。でも今は大変だけどすごく楽しい! 子どものためにも自分らしく頑張りたい」と話すキラキラした笑顔が印象的でした。

 

「母親だから当たり前」と虐げられ続け、どん底の精神状態だった友人。元夫に支配されながらも、自分と子どもの幸せをつかむため勇気を出して離婚を決意した友人の強さを尊敬します。とてもすてきな女性だからこそ、自信を持って堂々と幸せに暮らしてほしいです。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:山﨑 みさ/30代女性・ライター。産後の物忘れの悪化に悩む、2018年生まれの男の子と2022年生まれの女の子のママ。趣味は甘い物を食べること、緩く宅トレをすること。

マンガ/さくら

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)

 

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