突然始まった看病の日々
ある日の夕方、父が脳出血で倒れたと連絡が入りました。すぐに入院となり、状態は絶対安静。搬送された病院は実家から遠く、母はタクシーと電車を乗り継いで通うことに。
心配でたまらなかった私は実家へ戻り、母と交代しながら父の看病に通っていました。
入院から数日後。病院にいた私は夕方から急に寒気を感じ、母に交代をお願いして帰ることに。夫もその日、仕事が休みで病院に見舞いに来てくれていました。
「迎えに行く」と言ったはずの夫が…
その日は夫も仕事が休みで病院に見舞いに来てくれていたのですが、病院に到着した母は夫に、「夜にタクシーと電車で帰るのは大変なんだよね」と相談。
すると夫は「僕が車で迎えにきますよ」と提案してくれました。いったん私を実家まで送り、再び病院へ母を迎えに行くという流れで、母と約束したのです。
ところが、実家に着いた夫はそのまま横になり、動こうとしません。約束の時間が近づいていたので「お母さんの迎えは?」と聞くと、夫は「疲れてるんだ」と怒りだし、なんとそのまま爆睡。
いつもと違う夫の態度に驚きながら、私は体調がすぐれないまま、仕方なく母を迎えに行く準備を始めました。
夫から衝撃発言!本性が見えた瞬間
そのとき、チャイムが鳴りました。玄関に立っていたのは、タクシーと電車を乗り継いで帰ってきた母。
「迎えに来てくれると思って待ってたのに。連絡もつかないし、どうして来てくれなかったの?」
そう問いかける母に、夫は平然と「迎えに行くなんて、俺、言ってないですよ」と言い放ったのです。
約束をしたことを忘れたのか、それとも面倒になったのか……。あまりにもあっさりと約束を反故にする夫に、思わず言葉を失った母と私。
そして夫はそのまま、何もなかったかのように自宅へ帰っていきました。
家に戻ってから夫に「どうして約束を破ったの?」と聞くと、「しつこい」と逆ギレ。結局、納得のいく説明はありませんでした。
この出来事をきっかけに、母は夫を信用しなくなりました。その後、夫のモラハラ的な言動が目立つようになり、「あのときの態度は夫の本性だったんだ」と腑に落ちたのです。モラハラはだんだんとエスカレートし、最終的には離婚を決意。以来、私は言葉よりも行動で、相手の人柄を見極めるようにしています。
著者:本宮ゆりか/40代女性。2012年生まれの息子、2016年生まれの娘のシングルマザー。営業事務、受付の後に学童指導員として7年勤務。2人目の出産のため退職し、現在は書店にてパート勤務。食物アレルギー持ち&発達グレーの息子と、癇癪持ちの娘の育児に奮闘中。ラグジュアリーなホテルに泊まるのが夢。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
※AI生成画像を使用しています